フィギュアスケート世界選手権2016の公式練習で、羽生結弦選手の練習を妨害したとされるデニス・テン選手。エキシビション前の練習で両者は和解したと報じられているが、あのとき何があったのか。
「羽生が『バラード第1番』をかけて練習をしようとしたらデニス・テン選手がいて中断せざるを得ず、ジャンプの練習もうまくできなかったため怒りを露わに、壁を殴りつけて怒ったといいます。ビデオで見ても故意にしか見えなかったとして、ISUを通じて抗議も申し入れています」(スポーツ紙記者)
あの羽生選手が声を荒げて怒鳴るとは穏やかではない。
「羽生選手は線の細い王子様のようなルックスですが、実は大声を出すこともある男の子っぽい性格です。よくあることですが、前日の公式練習でもデニス・テンに邪魔されたシーンがあり、張り詰めた中で練習している羽生には“まただ!”の思いが強く腹にすえかねたのでしょう。ただ、故意な“妨害”だったとは言い切れません。デニス・テン選手はセンターでキャメルスピン中だったため、羽生の接近が見えなかったことが1つ。また、今季、腰と股関節の故障で苦しみ、痛みがあったのか本番でもジャンプや演技がいまひとつで結果は11位。痛みや自分の調子にいっぱいいっぱいだったのではないかと思われます。ただ、そんな調子だからこそ今季、世界歴代最高得点を重ねた羽生選手に心の底で嫉妬があって、無意識に協力的になれなかったということがあったかもしれません」(スポーツ記者)
あの羽生選手が2位に終わってしまったことを考えると、衝突しなかったとはいえ心理的に何らかの影響があったのではと思わざるを得ないが、果たして‥‥。