4月9日にバラエティ番組「オールスター感謝祭」(TBS系)が放送された。同番組は今回で50回目の放送となる。
「1991年に始まった『オールスター感謝祭』は、毎回、多数の芸能人が集結し、新番組の宣伝を行いながら、クイズの成績を競うバラエティ番組です。そして今年は、東国原英夫が総合成績トップで優勝したのですが、貰えた賞品は100万円のみ。同番組の優勝賞品といえば、過去には高級車や、数千万円相当のマンション1部屋など豪華なものが多かっただけに、今回の賞品は地味な印象を視聴者に与えました」(テレビ誌記者)
「オールスター感謝祭」といえば、様々なクイズに芸能人が手元のボタンで答え、次々と賞金を獲得していくイメージが強い。それだけに出演料を合わせると、かつては1回の放送で1億円以上の制作費がかけられていたと言われる。
しかし、近年はテレビ局も不況のあおりを受け、予算はその半分以下にまで減少。番組内容も変更せざるを得ない状況にあるという。
「近年、番組は経費削減のため、出演者はかつての200人から150人ほどに激減。またメインのクイズも外注で予算がかかるため、その数を減らし、企画モノを増加させて尺を稼ぐ方式を取っています。さらに『オールスター感謝祭』といえば、番組合間の休憩時に、出演者が食事をする場面が名物となっていましたが、食材もまた大幅にグレードダウンしていることで、地味な絵面にしかならず、そのシーンは小さなワイプだけで処理されるようになりました」(前出・テレビ誌記者)
これらの変更により視聴者からは「お祭りのような空気がなくなった」「ただの番宣番組になった」「どんどんつまらなくなってる」と不満の声が続出している。今後、もうかつての華やかな「オールスター感謝祭」は、観ることができないのだろうか。
(森嶋時生)