42年間続いた「NHK歌謡コンサート」を終了させるなど、今春、大規模な番組改編を行ったNHK。
新番組「クローズアップ現代+(プラス)」では同局の人気女子アナを「集団キャスター」として登場させるなど、番組内容も大きく刷新した。これまでのお堅いイメージからの脱却を図ろうとしているのが見て取れるのだ。
そんなNHKでは告知番組や駅のポスター、ネットなどで「変わります。よるのNHK」と題した「春の改編」キャンペーンを実施。大がかりに「新生NHK」を宣伝しているのだが、その広告に局内から「恥ずかしいからやめてほしい」との声が噴出しているという。NHK局員もこう嘆息する。
「渋谷の放送センターに大量のポスターが貼ってあるのですが、局内でも大不評ですよ。とにかく『ダサすぎる』のひと言。黄色・赤色・青色の球体を被った3人がメインキャラクターにされているんですが、完全に昭和のセンスです。そのうえキャッチコピーが『見参!春のカイヘン隊』。『さすがに“見参!”はナシだよね』って『クロ現プラス』に出ている女子アナも言ってましたよ」
昨今、急激に「NHKっぽさ」からの脱却を図っている同局だが、皮肉なことに「ダサすぎる広告」が、何よりNHKらしいのであった。
(白川健一)