スポーツ

球界賭博問題「元巨人・笠原を道連れ」逮捕された斉藤聡容疑者の素顔(3)2人の逮捕ですべてが明るみになる?

20160519s3rd

 反省の弁を述べる裏で、喜々として賭博に精を出していた──。警察の威信をかけた逮捕だったのは想像にかたくない。この結果に安堵しているのが巨人だ。

「斉藤が持っていたとされる主力投手のバカラ賭博の『証拠』にも、逮捕によってメディアが接触できなくなった。球団内からは『犯罪者の話をネタ元にして報じることはないだろう』という声も出ている」(球界関係者)

 一方、フロントは現場の選手に対し、一連の騒動へのコメントを求められたら「特にありません」と答えるように指示を出し、今回の逮捕を機に騒動を収束させようとしている。が、選手間には不安が広がっている。特に斉藤容疑者の飲食店に、グループで頻繁に訪れていた一部中継ぎ投手らには浮き足立ったムードもあるという。実際、捜査の手が及ぶ可能性もある。

「捜査当局にここで終わらせる気はありません。すでに、解析した携帯電話の発着信履歴から野球賭博関係者を洗いだしているんです。例えば18時開始のナイトゲームの場合、スタメンが発表される17時30分前後に大半の胴元は賭けを締め切る。中継にも、その時間帯に客からの連絡がたくさん来ますからね。ゴールデンウイーク中には携帯の発着信履歴をもとに胴元や中継、賭博関係者と思われる人物への任意同行を求めています。その裏付けとなっているのが、斉藤の銀行通帳への出入金記録です」(捜査関係者)

 昨年からの騒動以降、「笠原も斉藤も携帯を壊した」(賭博仲間)というから、証拠隠滅を図ったのだろう。

「いや、たとえハンマーで破壊しても、警察は携帯の解析なんてできる。一度誰かが捕まれば証拠の宝庫です。さらに警察は銀行やコンビニの防犯カメラ映像も集めています。賭博常習者は足がつくことを恐れて、口座は使いませんし、携帯も自分名義ではないプリペイドやレンタル携帯を使う。それでも、利用代金の支払いはどうしても銀行窓口やATM、コンビニを使うしかないですからね」(前出・捜査関係者)

 もはや、警察の手の内にある笠原容疑者と斉藤容疑者の供述しだいで芋づる式の逮捕も待ったなしとなっている。

 暴力団関係者は言う。

「暴力団担当の組織犯罪対策四課が動いている時点で、2人の逮捕で終わるわけがない。オレらは何度も逮捕されてるから慣れっこだけど、斉藤も笠原も初めてだし、サツも相当の覚悟をもって取り調べるよ。それに2人が耐えられるかどうかだわな」

 中でも鍵を握るのが、笠原容疑者を犯罪の道へと引きずり込んだ、斉藤容疑者である。

「サツからの選択肢は2つ。1つ目は中継をしていたことを含め、警察の主張を全て認めて莫大な追徴金を払うこと。だけど、斉藤にそんな金はないよ。そこで、『他の人間の情報を洗いざらい話せ』って突きつけられる。ヤクザをパクるきっかけが欲しいサツからしたら、うたって(自供して)くれれば出所後の身の安全は保障するだろう。それを斉藤もわかっているから、しゃべる可能性は高いぞ。そうなると、この騒動には、想像もつかない終着地点が待っているかもしれないな」(ヤクザ幹部)

 もはや「球界にとって平穏無事な未来」に賭けることは、大バクチとなる情勢に傾きつつあるのだ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」