石原さとみに込められた「聡明な芸能界の原石」
柴咲コウ「本名が地味すぎ」で漫画から拝借した
芸名には、他人がうかがい知れない本人たちの〝こだわり〟や〝美学〟がかいま見える。そんな有名人たちの意外な由来を発掘してみよう。
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最近では、女性タレントを中心に外国人のような名前が花盛り。その中でも理解不能と言われているのが、きゃりーぱみゅぱみゅ(19)だろう。もともと読者モデルからブレイクした彼女だが、デビュー前のアダ名が外国人の名前をもじり、そこから〝尾ひれ〟が付いた形だ。
雑誌編集者が言う。
「彼女は以前から、金髪で外国人を意識したファッションをしていたことから、付いたあだ名が『きゃりー』。それに、お笑いコンビ『サバンナ』の八木真澄の一発ギャグ『ぱみゅ』をトッピング(付け加えた)したそうです。八木の『ぱみゅ』の意味は、本人もわかっていないが、響きのかわいさを重視した今どきの芸名の典型ですね」
こうしたお気に入りのフレーズやキャラクターから拝借するケースは、少なくない。
「漫画のキャラクターにあやかるケースもあります。例えば、『しょこたん』こと中川翔子(27)もその一人。『翔』の字は、敬愛する漫画家・楳図かずお氏の『漂流教室』の主人公・高松翔から頂戴している。本名は中川しようこ。『ょ』ではなく『よ』なのは、出生の際、『薔子』という字が役所で認められず、怒った伯母が殴り書きして提出したためのようです」(芸能記者)
他にも、女優の柴咲コウ(30)は本名が地味すぎて「ゴールデン・デリシャス・アップル・シャーベット」(かわかみじゅんこ作)のヒロイン「柴崎紅」から取っているほか、女優のミムラ(27)は、「名作『ムーミン』の人気キャラ『ミムラ姉さん』に由来しています」(テレビ誌記者)
さらに、デビュー作の役名をそのまま芸名にしたのが奥菜恵(32)。92年、フジテレビドラマ「パ★テ★オ」に出演した際の役名を事務所スタッフが気に入って、そのまま使っているという。
一方、めっきりイイ女になったと評判の石原さとみ(25)は、本名かと思いきや、所属事務所のこんなこだわりが込められていた。
「石原の芸名は、よく『石原裕次郎さんからいただいた』と言われたりするが、実際は芸能界の原石であるとして、名字は『原石』を逆にして付けられた。また、名前は『聡』明で『美』しい人であれという意味の『聡美』を平仮名にして命名されました」(事務所関係者)
女優・小沢真珠(35)の由来も負けてない。スカウトした事務所スタッフが「まるで真珠のように輝く大きな瞳」と絶賛して芸名にしたという。
一方、こうしたこだわりとは、無縁なケースもある。ここでは「直感型」としよう。代表的な例では女優の北乃きい(21)。名前の「きい」は、所属事務所の社長が北乃と会った瞬間に「黄色いイメージがある」とひらめいたことから名付けられた。
「げんきいっぱい」の〝きい〟という意味づけまで浮かんだというが、何とも安易なネーミングだ。
さらには、こんなケースも‥‥。
「プロ野球・ソフトバンクの斉藤和巳と結婚したおバカタレントのスザンヌ(25)に至っては、番組スタッフの『キミはスザンヌって顔だ』のひと言で決定した」(放送担当記者)
まさに、おバカタレントの〝原点.は、芸名の命名時にまで遡っていると言えそう(笑)。