ウィル・スミスが6月3日に74歳で敗血症性ショックにより亡くなったモハメド・アリの葬儀で棺の付添い人になることがわかった。10日、ケンタッキー州で行われるアリの葬儀では、ウィルのほかに元ヘビー級王者のレノックス・ルイス、アリの元スパーリングパートナーのジミー・エリスの兄弟ジェリー・エリスを含む8人の友人や家族たちが棺の付添い人になるという。
映画「ALI アリ」の中でアリ役を務めたウィルは自身のツイッターで「あなたは世界を震撼させました!僕の師匠であり友人だった君は、僕の人生を変えてくれた人です。ご冥福をお祈りしています」とコメントしている。
以前ウィルは、あるインタビューの中でアリについて、「彼が素晴らしいボクサーだったってことには何の疑いもないよね。歴史上で最も素晴らしいボクサーだったよ。僕らがモハメドの功績について考える時って、彼がリングの上で何をしたかってことだけじゃないんだ」「カシアス・クレイからモハメド・アリに名前を変更し、世界を震撼させた男に僕は変身するのに2年近くかかったよ。これぞまさに僕の仕事の素晴らしいところさ。俳優として他の人の人生を数カ月背負うんだ。だから僕はモハメド・アリの偉大さを背負っていたというわけだよ。彼の人生の中のイスラム教の基盤とその信仰心の厚さや魂を感じて身にまとう必要があったんだ」と語っていた。
32年間に渡ってパーキンソン病とも闘っていたモハメドの公葬はケンタッキー州ルイビルのKFC・ヤム!センターで執り行われることが決定しており、その様子はライブストリーミングされる予定となっている。
葬儀では元米大統領ビル・クリントンが追悼演説を行うことになっており、コメディアンのビリー・クリスタルとジャーナリストのブライアント・ガンベルもスピーチを行う予定だという。
イスラム教を信仰するモハメドだが、異宗教間の葬儀を行う計画を生前に立てていたそうだ。