2年以内に日本武道館でソロライブをやりたい。板野友美がそんな野望を口にした。これは6月10日に公開されたインタビューで明かしたもの。その板野は「最初のほうの総選挙は武道館だったし、AKB時代は節目で武道館に立ってた」と語り、どうやら自分は武道館に縁があると言いたいようだ。そんな板野の発言について音楽ライターは顔をしかめる。
「アイドル界では武道館ライブに向けて1万人超の署名を集めたり、解散ライブでようやくたどり着けたグループもあるなど、そのハードルは限りなく高いもの。しかしAKB48というモンスターグループにいた彼女には、その困難さがピンとこないのでしょう。自分のソロライブでも会場の規模が縮小しているのに、いま武道館を口にするのがいかに突拍子もないことなのか、理解できていないように感じます」
ソロになってからは自分のライブ映像を毎回撮影し、チェックしているとも語った板野。それって当たり前のことではとの疑問も浮かぶが、ライブの反省をするのがツラいとコボす姿からは、楽な環境に慣れてしまった甘さが露呈しているようだ。前出の音楽ライターが耳打ちする。
「彼女は『一人反省会』をする自分をストイックだと思っているようですが、とんでもない話ですよ。今どきのアイドルは誰でも、ライブのたびに事務所スタッフや振付師から『ダメ出し』を食らうもの。ライブ後の楽屋からは怒号交じりに注意する声や、メンバーの悔し泣きが漏れ聞こえてくるものです。でも常にマイペースを貫いてきた板野は、そんな厳しい環境と無縁だったんでしょうね」
上海や北京を回るアジアツアーでは手応えも感じている様子の板野。だが8月6日の東京公演では、自分の現状を目の当たりにすることになりそうだ。
(金田麻有)