巨人が原辰徳前監督の金銭問題を巡る「週刊文春」の記事で名誉を傷つけられたとして文芸春秋を訴えた裁判で、最高裁は6月29日までに巨人の上告を受理しない決定を下した。これにより、巨人側の敗訴が確定。原氏が女性問題に絡み、反社会的勢力の人物に1億円を支払ったことが事実と認められた。
巨人は昨年から今年にかけて、野球賭博問題、清原和博被告の現役時代の薬物使用、そして原氏の“黒い交際”と、「球界の盟主」どころか球界の風上にも置けない不祥事が相次いでいる。そしてもちろん、原氏の件がこれで終わりとなるはずがない。
「野球協約第180条で、裏社会とつながりのある人物とは『交際し、又は行動を共にし、これらの者との間で、金品の授受、饗応、その他いっさいの利益を収受又は供与し、要求又は申込み、約束すること』を禁止しています。原氏の行状は明らかにこれに当たるのです。現場の人間なら1年、または無期の失格処分となる不祥事ですが、今年この判決が出ることを見越して、昨年監督を辞任したのではないかとも言われています。今後、巨人やNPB(日本野球機構)がこの問題にどんな決着をつけるのか。あるいはこのまま幕引きとするのかに注目です」(週刊誌記者)
ネット上には「国がクロと言ってるんだから処罰しろよ」「永久追放でもナマぬるい」「巨人と原がファンに嘘をついていたと理解した」など、批判の言葉が数多く書き込まれている。
果たしてどんな結末を迎えるのか。