一方で原監督は、何とかチームをもう一度立て直そうと躍起である。
「8月中旬から『東京ドームは全勝だ!』とブチ上げているんですが、肝心の9月はアウェーが多く、本拠地のドーム開催は7試合しかない。またもやチーム内から失笑が漏れています」(球界関係者)
いずれにせよ原監督だけはヤル気満々のようだが、今季に限れば何をやっても裏目に出てしまう。結果が伴わなければ、来季の去就が騒がれるのもしかたがないだろう。
「原監督といえば、7度のリーグ制覇を果たした名将ではありますが、いまだに理論に乏しい“ひらめき采配”も多い。そのため、特に今季はチーム内から『川相ヘッドは的確に指示している』という、2人の評価を比較するような声がよく出るんですよね。とはいっても、現実的にはよほどのことでもなければ、成績不振でも原監督が残って“トカゲのしっぽ切り”で、川相ヘッドが責任を取らされるだけでしょうね。すでに原監督には、阿部と村田修一(34)を一塁で併用し、三塁手で大物外国人打者の補強をする構想もあるようです」(スポーツ紙デスク)
さすがにBクラスに転落ともなれば、読売グループトップ2人のご立腹ぶりからして、大改革が断行されそうな気配だが‥‥。
「とはいえ、後任監督にふさわしい名前がなかなかあがりません。ただでさえ、次にやる監督は貧乏くじですからね。坂本や長野を中心にチームを作り直さなければいけないですが、今季を見ているかぎりでは安心して見てはいられない。今季2人で20勝近くしているマイコラス(27)やポレダ(28)の去就も不透明です。以前の原政権直後の堀内政権時代のような事態も想定されますが、『堀内さんなら議員だし、暗黒時代も知ってるからちょうどいいんじゃないか』なんて笑えない冗談も飛び出している」(球団関係者)
残りわずかのペナントで、原巨人はどんな結末を迎えるのだろうか──。