出世作となった「極道の妻たち」シリーズで威勢よくタンカを切っていた人気女優も、夫の逮捕にはカタなしだった──。一寸先は闇と言われる芸能界で、“大異変”に直面したのは3人の勝ち気なキャリア、人気とも兼ね備えたベテラン女優たち。離婚問題や色香満載の問題作に、モロ肌をさらして「ケジメ、つけさせてもらうで──」。
高島礼子(51)の夫・高知東生容疑者(51)が現行犯逮捕されたのは6月24日早朝のことだった。
「現場は横浜市南区のラブホテル。高知は同日午前2時頃にチェックインし、愛人のクラブホステスとシャブセックスに興じたと見られています。翌朝、捜査員が踏み込み、室内からは覚醒剤4グラム、乾燥大麻2グラムの他、吸引に用いたストローやガラス瓶などが押収されました。ともに容疑を認め、『(覚醒剤は)2人で使うためのもの』と供述しています」(捜査関係者)
夫が覚醒剤取締法違反などの容疑で逮捕された当日、高島は7月スタートのドラマ「女たちの特捜最前線」(テレビ朝日系)の撮影で京都に滞在中だった。制作を請け負う東映の関係者が語る。
「第一報を聞いた時はショックを隠しきれなかったようです。夫がシャブに溺れていたことも、浮気をしていたことも知らなかったのですから‥‥」
だが、高島の対応はすばやかった。すぐさま東映の幹部に頭を下げて、
「私、ドラマを降ります」
と告げたという。
「東映やテレ朝サイドはすぐに慰留しました。というのも撮影はすでに半分以上終わっているので、代役を立てるわけにはいかないんです」(前出・東映関係者)
高島が即座に降板を決意したのも無理はない。皮肉にも同ドラマでは事件に挑む婦人警官を演じているのだ。芸能評論家の佐々木博之氏が語る。
「高知の逮捕はあまりにもタイミングが悪い。ドラマでは麻薬を扱う話も避けられないでしょうし、テレ朝側も連日対応を検討中です。番組自体が差し替わる可能性も出てきました」
99年に結婚して以来、高島は夫の高知を献身的に支えてきた。
「高知さんは俳優として売れなくても金銭感覚は常に“バブル”。『身長もあるし、ガタイがいいから』との理由で服はオーダーメイドばかり。その費用はもちろん、彼が夜遊びに使うお金も高島さんの財布から出ていたはずです」(高島夫妻の知人)
昨年秋に芸能界を引退した高知は、今年5月にエステ店を開業していた。
「開業資金の大半は高島が出したと聞いています。オープン直前には夫婦そろって近所を挨拶回りする姿が目撃されています」(芸能記者)
だが、「シャブ不倫」という思いがけない形で、夫の裏切りが発覚したのだ。