2017年1月8日からスタートする大河ドラマ「おんな城主 直虎」の新キャストをNHKが発表。主役の井伊直虎を柴咲コウが演じることはすでに発表されているが、井伊直政役に菅田将暉が抜擢された。
菅田はスマホゲームのCMなどで知られ、いま最も期待される若手イケメン俳優だが、歴史ファンからは大ブーイングがあがっているという。
「菅田と直政ではイメージが違いすぎるというのがその理由です。直政は美男子で有名で、その点では菅田と合っていると思います。ただ、直政は本多忠勝や榊原康政らと共に『徳川四天王』と呼ばれたほどの豪傑で、戦となれば先陣を切って戦っていた猛将です。ヒョロいチャラ男風の菅田とはだいぶ違いますね」(週刊誌記者)
直政にはこんなエピソードが残っている。武田軍のシンボル的存在であった「赤備え」を受け継いだ直政は、鎧や兜を赤で統一して「小牧・長久手の戦い」に参陣。赤色の軍団は戦場で目立ちやすく真っ先に狙われる存在で、強くなければ務まらないが、直政軍は赤備えに見合うだけの活躍を見せた。やがて直政軍は「戦国屈指の精鋭部隊」と評価されるようになっていく。直政自身も猛烈な戦いぶりから「井伊の赤鬼」と呼ばれ恐れられるになった。
また、徳川家康の「伊賀越え」に付き添ったわずか34人のお供の1人といえば、その勇猛さがわかるだろう。
「直政は自分を厳しく律した人でも知られています。菅田のイメージとは真逆ですから、歴史ファンが落胆するのも当然でしょう。ただ、最近の大河は女性向けのライトな内容の『おんな大河』が人気で、直虎もそうなる可能性が非常に高い。となれば、直政も猛将ではなくただのイケメンにされるでしょう。菅田でも問題ない気がします。ちなみに直政が仕えた家康を演じるのは阿部サダヲです。もうこの時点で硬派な大河にはならないような気がしますね」(前出・週刊誌記者)
生粋の大河ファンからすればチャラ男の直政など見たくないのだが、NHKはどう思っているのだろうか。