「福士(加代子)さんは元ソフトボール部なんです」
「伊藤(舞)さんはおしとやかだが肉食系でジンギスカンをもりもり食べます」
「尾西(美咲)さんはレース前に必ずEXILEの曲を聴いているそうですよ」
「上原(美幸)さんはねぎまが好きなんですよ。ネバーギブアップにかけてねぎまのキーホルダーを集めています」
リオ五輪の女子マラソンや陸上女子5000メートルで解説を務めた増田明美が、マシンガンのように繰り出した細かすぎるネタがお茶の間をざわつかせた。
「ネット上では『歩く選手名鑑』『マスペディア』と呼ぶ声もあり、ほとんど個人情報保護法違反ギリギリ(笑)。女子マラソンでは、エストニアの三つ子の身長は1センチ違いだの、海外選手の生まれたばかりの赤ん坊の名前まで網羅。日本選手の応援に来ている親戚や親友の名前まで飛び出していました。残り1キロでもまだ飛び出す細かすぎる情報には、『どこから仕入れてるんだ』『面白すぎて飽きない』とその取材力に感心する声が多く聞かれました」(スポーツライター)
国内大会ではおなじみの増田のうんちく解説。しかし、競技に集中したい視聴者からはオリンピックの時ぐらいはパーソナルエピソードを話さずに競技としての解説、走り方の解説をしてほしいと、イライラしている人もいたようだ。
「おしゃべりに夢中になって福士が先頭集団から遅れたことに気付いていなかったですしね。どうでもいい情報に何と答えていいかわからない実況アナは受け流したり、無言となったり‥‥。タイムや走りについて話した時だけ返事をしていましたね(笑)。こうした『余計な情報』は女子マラソンの2時間半を飽きさせないためなら許されるかもしれませんが、中距離だとはっきりいって邪魔。もう少し高橋尚子のようなアスリート目線にしてもよかったのかもしれません」(前出・スポーツライター)
女子マラソンでは、日本人選手が早々にメダル争いから脱落していただけに、視聴者の楽しみが増田の解説だけだったのも致し方ないかもしれない。