9月9日に不起訴処分で釈放された俳優の高畑裕太について、ジャーナリストの鳥越俊太郎が「被害者とともに、高畑さんの人権も考慮しなければいけない」と擁護の姿勢を見せた。これは12日に放送された「白熱ライブ ビビット」(TBS系)で発言したもの。
鳥越は「最初の警察の発表が、事実と違っていたんじゃないかと思わせる」と、公権力の象徴である警察を批判。さらに警察発表に基づいて報道していたマスコミをも批判してみせた。だがこれらの発言が、結局は自分のためだという指摘が相次いでいるのである。週刊誌の記者が語る。
「この7月に鳥越が野党統一候補として東京都知事選に出馬したとき、女子学生に対して強引に関係を迫ったと週刊誌で報じられたのは記憶に新しいところ。さらには9日放送の『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)でも、都知事選への立候補を見送った宇都宮健児弁護士から『事実無根なら都民に説明すべきだった』と指摘されるなど、いまだ鳥越は女子学生の一件に苦しんでいます。そんな自分を高畑の事件に重ね合わせて、マスコミによって加害者に仕立て上げられたと強調したかったんでしょうね」
もっとも、被害者の存在が明らかな高畑のケースとは異なり、鳥越の場合は事件そのものを「事実無根」と主張しているからには、いくらでも反論の機会はあったはずだ。それなのに都知事選では討論会をドタキャンし、それ以降も自分の口からは事件について語っていないのが現実の姿なのである。そんな鳥越から人権に関してエールを送られても、当の高畑自身はありがた迷惑かもしれない。
(金田麻有)