百田が所属する「ももクロ」といえば、時代劇「伝七捕物帳」(NHK・BSプレミアム)の主題歌を歌い、7月にはゲスト出演したシーンが放映された。あまりのにぎやかさに、伝七役の中村梅雀(60)を、
「すごいねぇ‥‥」
と苦笑いさせた猛者でもある。
その百田が演じるのは、芳根の同級生。衣装合わせでもんぺを見ると、
「すごくかわいいし、動きやすいのね。これが日本人の知恵なのね!」
と感心することしきりで、今ではもんぺが大のお気に入りだという。ある制作スタッフが語る。
「出演者の皆さんは食堂に行くのも、もんぺ姿のまま行きます。全員2~3パターンのもんぺが用意されているのですが、集まると昭和初期に戻った雰囲気になります。モデルとなった坂野惇子さんも、自分で作ったもんぺを持っていました」
“もんぺ愛”こそが、ドラマのリアリティを左右するようである。
年齢が近いこともあって、芳根と百田は撮影現場でも仲よしの関係だ。空き時間などに、雑談をする姿が目撃されている。
朝ドラの撮影は、体力勝負と言われるほど時間が長いので有名だ。そのせいで運動不足になりがちで、ある時、芳根が百田に、
「教えて~」
と詰め寄っている姿が目撃されている‥‥。
「『ももクロ』は激しいダンスがウリの一つです。芳根さんは、それを教えてほしいと懇願していました。慣れないドラマの現場ですが、百田さんは快く引き受けたようです。その場で、『ももクロ』の複雑な振り付けを実演していましたね」(前出・制作スタッフ)
以後、芳根が体操の代わりとして「ももクロ」ダンスをスタジオの隅で黙々と踊っているという。
もんぺに色気を感じない諸兄が、肩を落とすのは少し早い。実はマニア垂涎のシーンが用意されているのだ。
「第3週くらいから、芳根さん、百田さんなどがセーラー服姿で登場するのです。戦時中のセーラー服なので、白地にグレーという色合いにしています。もちろんスカートです。髪を三つ編みにして、白い鉢巻きを巻いています。エロかわいいこと間違いなしですよ」(前出・制作スタッフ)
こちらはブルーフィルムというより、往年のピンク映画を思わせるという。
朝のお茶の間を、美女たちの「昭和エロス」が染め上げるか──今後の展開が楽しみである。