芸能界においてある意味、バラエティ番組で重宝され、オイシイ立場の「ヨゴレ」タレント。スキャンダル後遺症にアエぐ「優等生」ベッキーの参入で、ヨゴレ美女業界は混沌の様相を呈してきた。必死で体を張り、際どいネタを連発し、笑いを取りながら、厳しいサバイバル戦線をくぐり抜けるのは誰なのか。
「まず1月に私との騒動があって、世間の厳しい目がある中でこういった行動を取ってしまったというのは、未然に防げたものだったのではないかと思います」
ゲス不倫発覚から9カ月。10月9日、「ワイドナショー」(フジテレビ系)に登場したベッキー(32)は、川谷絵音(27)が先日、未成年タレントと飲酒騒動を起こしたことを受け、初めて「ゲス斬り」の言葉を発した。
その10日前には宝島社の新聞広告で「上半身ヌード」を披露していたこともあり、マスコミはにわかにベッキー“復活”報道で活気づいた。
不倫ネタにヌードと、ついにヨゴレタレントの道を進む決意をしたかと思いきや、さにあらず。
「本人と事務所は、10月スタートのFMラジオ番組で不倫騒動について説明したかったんです。テレビ番組のように共演者からのツッコミが入ることもなく、単独で言いたいことだけを言えますからね。でも、ラジオ局側と折り合いがつかなかった」(ラジオ局社員)
「ワイドナショー」では「とりあえず声がかかるのを待ちたい」と、レギュラー番組復帰への意欲を語ったが、テレビ局とベッキーの間には大きな温度差があった。
「さらに不倫ネタを語らせようと、複数のバラエティ番組がオファーを出していますが、ベッキー側は検討すらしていません」
と明かすのは、キー局プロデューサーである。
「今回『ワイドナショー』に出演したのは、新聞広告との相乗効果を狙ったもの。それも本来は、かつてのレギュラー番組でやりたかった。ところが正式オファーがあったのは『ワイドナショー』のほか、『ダウンタウンなう』(フジ系)内の名物コーナー『本音でハシゴ酒』だけ。番組から送られてきた企画書には、ゲス不倫に関する際どい質問ばかりで、事務所は『ベッキーにそぐわない』と突き返したんです。こちらはもはや、ヨゴレとしか見ていないんですが‥‥」
前述のヌード広告でも一悶着があった。ベッキーの事務所関係者が嘆息する。
「いまだに本人が『キー局の番組のみ』『体当たり芸はNG』と細かい制限をかけている。『ワイドナショー』のギャラはこの番組として最高ランクの40万~50万円で敬意を示しましたが、ベッキーは『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)など、ゴールデンタイムの番組1本で100万円だった自負が捨てきれず、ヨゴレ仕事もやりたくない。スキャンダル以前と同じ立ち位置に戻りたいんです」
そのせいなのか、先の新聞ヌード広告についても、
「事務所が各スポーツ紙の担当者に『タイトルにヌードという言葉は使うな』『川谷のことには触れないように』と注文をつけた。一部は『イメチェン』と配慮しましたが、難色を示す媒体もあったため、最終的に『ヌード』は許されましたが‥‥。今のベッキーにそこまで気を遣う価値があるとは思えません」(スポーツ紙デスク)
世間の評価と乖離する姿勢をこのまま貫けば、生き延びるのはさらに難しくなっていくようで‥‥。