自民党幹部の思惑で揺れる「1月解散」についても石破氏は批判している。ある自民党中堅議員に、
「7月には参院選があったばかりだし、衆議院の任期はまだ半分も残っている。衆参で3分の2の議席を確保している今こそ、憲法改正に向けて取り組むべき。安倍総理は何がしたいのか、全然意味がわからない」
と話して、総理批判が止まらなかったという。
18年9月の総裁選に向けて火花が飛び散る中、「第三極」も小池氏の人気にあやかろうと色気を見せていた。92年に結成された日本新党で一緒だった名古屋市長の河村たかし氏(67)は、「小池氏の知事給与の半減は自分が指南した」と言い、距離を近づけている。
「小池新党が立ち上がれば、連携して自民党に対抗する勢力を作りたいと、河村氏の鼻息は荒い。来年1月には政治家養成塾を開く予定です」(地元紙記者)
一方で、野党の民進党は蓮舫氏(48)が代表就任してからというもの、不協和音が鳴りっぱなしである。「初陣」となった補選では、共産党に公認候補者の取り下げを求めてまで臨んだにもかかわらず、野党共闘につまずいて惨敗。
「共産党と組んだら保守層が離れると、票読みをしていました。ただ、選挙中には民進党の安住淳代表代行(54)と共産党の志位和夫委員長(62)が並んで街頭演説を行うなど、ちぐはぐな野党共闘が浮き彫りになりました」(政治部デスク)
共産党の小池晃書記局長(56)は敗北後の会見で、
「考えられない対応だ。協力して戦う姿勢ではなかった」
と、民進党への怒りを爆発。蓮舫氏は生じた亀裂を押さえ込みたいところだが、自分の問題で大忙しなのである。いまだ未解決の「二重国籍問題」に続き、蓮舫氏の衆院くら替えについて小選挙区ではなく、比例東京ブロックで単独1位の案が民進党執行部で検討されているというのだ。これには民進党関係者から、
「党首なら正々堂々と戦ってほしい‥‥」
と不満が噴出。「女性対決」としてメディアの注目を浴びた補選でも、小池氏にまったく歯が立たなかった蓮舫氏を、ここに来て見限る動きも出てきたのだ。
「党内では『やっぱり蓮舫ではダメだ‥‥』という声が聞かれ、9月の代表選で戦った前原誠司元外相(54)は新しい勉強会を立ち上げました。玉木雄一郎幹事長代理(47)もグループを作るために活発に動いており、次の代表選は2人の一騎打ちになると言われています」(政治部記者)
「1月解散」で大惨敗すれば、早くも“代表交代”が起こりそうな蓮舫氏。党内で1位になってもダメだったようだ。