200議席も夢ではない!?
前出のデスクが話す。
「道州制に関しては、橋下市長のブレーンと呼ばれる松下政経塾出身の山田宏前杉並区長(2期生)や中田宏前横浜市長(10期生)が中心となり、党派を超えて接触しているようです。で、橋下氏と教育問題などで共通の政策が多い安倍晋三元総理や、松下政経塾出身の野田総理とのパイプ役にもなっている。どちらと組むかはわからないが、総選挙となった時に維新の会の選択の幅が広がる利点があるわけです。
一方、小沢代表と親しい河村たかし名古屋市長も、『次の選挙は中央集権に対する地方からの革命』という構図と捉えて、首長連合を優先する考えだと表明してます。橋下氏自身の出馬や、全選挙区に候補者を擁立できれば、200議席も夢ではないというシミュレーションもあります」
まさにさまざまな“武器”を持っている感のある橋下氏。しかしここに来て発覚した大阪・北新地ホステスとの「コスプレ不倫」は、選挙に影響を及ぼさないのか。前出・小林氏が話す。
「政治家になる前の話であり、堂々と会見をしたことで大きな影響はないでしょう」
そしてもう一人、橋下市長が“政治の師”と仰ぐ石原慎太郎東京都知事の動向も気になるところだ。尖閣諸島東京都購入宣言で人気が急上昇しているだけに、石原新党の行方も気になるところだ。前出の政治部デスクが話す。
「実は石原氏にとって自身が命名した新党の『たちあがれ日本』が事実上の新党で、ここから“天下獲り”を狙う腹でしょう。橋下氏の市長選で、石原氏は大阪にわざわざ駆けつけ、その際、橋下氏にVIP待遇で迎えられている。石原氏が橋下氏と組んで出馬となれば、橋下氏が一歩引く可能性も十分。いずれにせよ石原氏は都知事選でも『後出しジャンケン』で、最後の最後で立候補。橋下氏も大阪府知事選前に『立候補は2万%ない』と言って、それをギリギリで覆した。そんな似た者同士である橋下氏と石原氏の動きは最後の最後まで目が離せません」
目下、「裏切られっぱなし」の国民が「今度こそは」と希望が持てる展開を切に願いたいが‥‥。