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「鬼平犯科帳」が28年の歴史に幕!民放時代劇の火は消えてしまうのか?

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 12月2日と3日に前後編で放送される「鬼平犯科帳 THE FINAL」(フジテレビ系)で、ついに中村吉衛門主演の「鬼平犯科帳」シリーズが28年の歴史の幕を閉じる。

 ファイナルは「五年目の客」「雲竜剣」がエピソードとして選ばれ、前編で火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の人情味あふれる“仏の顔”が、後編では自分の部下たちを殺害していく剣客に“鬼の顔”で闘いを挑む姿が描かれる。72歳を迎えた中村吉衛門にとっては勇退とも呼ぶべき、見どころの多い二部作だ。

 このシリーズの終了により民放地上波の時代劇は、現在放送中の市川海老蔵主演による「石川五右衛門」(テレビ東京系)以外、北大路欣也主演の「剣客商売」(フジテレビ系)と東山紀之主演に「必殺仕事人」(テレビ朝日系)が毎年スペシャルとして登場する程度。民放時代劇の火が消えてしまいそうな状況なのだ。

「その代わりと言っては何ですが、最近はNHKのBS時代劇で、かつての民放時代劇が次々に復活しています。今年の主なところでは、中村梅之助主演で人気を博した『伝七捕物帳』(73~77年、日本テレビ系/79年、テレビ朝日系)の新シリーズが息子の中村梅雀主演で実現しましたし、加藤剛の当たり役『大岡越前』(70~99年・06年、TBS系)は東山紀之主演でリメイクされて3シリーズ放送。来年1月3日には加藤剛がゲスト出演するスペシャルも放送されます。池波正太郎原作・中井貴一主演の『雲霧仁左衛門』は、今年第2シリーズが放送され、来年の第3シリーズ放送も決定しています。民放で人気だった時代劇をNHKがリニューアルするという流れができつつあるのです」(テレビ誌ライター)

 一方で、BS・CSチャンネルの時代劇専門チャンネルは、「鬼平外伝」シリーズ全5作をはじめオリジナル時代劇を精力的に制作し、WOWOWでもオノ・ナツメ原作のコミック「ふたがしら」を松山ケンイチと早乙女太一主演で連続ドラマ化している。

「民放地上波から姿を消そうとする時代劇は、今も形を変えて新作が作られているのです」(前出・テレビ誌ライター)

 ただ、どれも地上波ほど作品認知度は高くない。知る人ぞ知る、コアファンのみの時代劇という印象が強い。そういう意味では、「鬼平犯科帳」は誰もが知っている最後の民放時代劇シリーズになるのかもしれない。

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