まだ正式発表されていない「落合氏解任」だが、それを匂わせる「状況」はあちこちで散見されていた。スポーツ紙デスクが話す。
「毎年必ず訪れていた12球団合同トライアウトに姿を見せませんでした。(11月22日の)球団納会の席次も『格下げ』された。落合氏はこれまで常に白井オーナーと同じ上席に座っていましたが、今年は別のテーブルが用意されたのです」
そして、11月27日のOB会欠席に至って、「これはもしかして‥‥」と憶測が広がったという。オーナーをはじめ、球団代表や社長ら幹部が軒並み顔をそろえる会合だけに当然、GMもいなければおかしいからだ。
解任を見据えた「落合外し」の兆候は他にも見て取れ、
「新たな首脳陣人事、奈良原浩内野守備走塁コーチ(48)は森監督ルートで決まったのではないでしょうか。作戦面も担当する森脇浩司内野守備走塁コーチ(56)の招聘も、落合氏が介在した形跡はありません」(中日新聞関係者)
こうして着々と外堀が埋められる中、落合氏は実質的にはその任を降りた形なのだという。球団関係者が語る。
「本人もうすうす察していると思いますよ。来季以降も契約を延長するのであれば、この時期にはもう打診があるはずですからね」
だからなのか、こんな仰天情報も浮上している。
「実はこのオフ、落合氏が(神奈川県)鎌倉に出没している、との目撃談を聞いたんです。しかも2回も。一緒にいたのは信子夫人(72)とは別の女性で、デートしているような雰囲気だったと。2人の関係はわかりませんが、もしかするとそういった関係ではないかと、一部で話題になっています。まぁ、そんなことをしているくらいですから、やはり身の上のことは感じているんでしょうね」(球界OB)
もはや、「クビ宣言」を待つだけ、と達観しているのか‥‥。
ちなみに、白井オーナーがすでに決断したにもかかわらず、1月末の契約満了まで解任を待つのは、こんな理由があるからだとも。
「真相は定かではありませんが、一説には、途中解任すると給料の3倍の違約金を球団が支払う取り決めがある、と言われています。落合氏の年俸は約8000万円。だからいらぬ出費を抑えるため‥‥」(前出・中日新聞関係者)
今度は球団サイドが落合氏の「コストカット」に動いた──。
さて、そんな中日は落合氏抜きで今オフのFA補強を進めたが、目玉はDeNAからFAになった山口俊(29)だった。同じく山口の獲得を目指した巨人が「3年6億円を提示」、対する中日は「5年10億円」などと報道されたが、結局、巨人入りを表明。巨人は最終的に「4年8億円」と条件を上積みしたと報じられた。