現在、NHKプレミアムドラマ「雲霧仁左衛門3」にて関口雄介役で出演中の板尾創路。
「主人公を打ち果たそうと狙う剣の達人の役どころは鬼気迫るものがある」(テレビ誌ライター)
と、まずまずの評判だ。
このドラマだけではない。最近の板尾はお笑いよりも俳優としての活動が際立っている。
「一昨年放送されたNHKの朝ドラ『まれ』では、主人公の舅の役で出演しました。髪をキチンと七三に分け、メガネをかけた真面目な姿も意外にいけると、視聴者から好評でした」(テレビ関係者)
チョイ役も含め、今まで出演したドラマの数はなんと50本余り! もはや肩書を“俳優”に変えてもいいほどである。それだけではない、板尾は自身で監督・主演を務める映画も作っているのだ。2010年に発表された「板尾創路の脱獄王」がそれだ。
「昭和の時代を舞台に、幾度となく脱獄を繰り返し“脱獄王”と呼ばれた男の人生をシュールなタッチで描いた作品です。共演にはあの大物俳優・國村隼も名を連ねています」(映画評論家)
板尾の俳優としてのポジションについて、ドラマ関係者はこう分析する。
「シリアスな演技でもどこかコミカルでユーモラスに感じてしまう、そう言う演技は他の俳優ではなかなか出せない。板尾独特の持ち味です。だから起用したくなるんです」
だが、お笑い芸人たちの俳優進出は、板尾だけではない。お笑い芸人が、ドラマや映画で俳優として起用されるケースがこのところ増えてきている。
「元々は役者志望で芸能界入りしたという『雨上がり決死隊』の宮迫博之は、ドラマ『救命病棟24時』の第2シリーズで現場で働く壮絶な医師を演じ、オリコンが行った『俳優としても活躍していると思うお笑い芸人』アンケートで堂々の1位に輝いたこともあります。また、『ネプチューン』の原田泰造もドラマ『編集王』(フジテレビ系)の主役や、NHKの大河や朝ドラに出演するなど成功を収めている。ドラマ業界へのお笑い芸人の進出はめざましいものがあります」(前出・テレビ誌ライター)
今後もお笑い芸人の中から“第二の板尾”が出て来る日も近いかもしれない。