女優・清水富美加の引退騒動で、10億円と言われる違約金の行方に注目が集まっている。11月公開予定の映画「泥棒役者」では代役女優による撮り直しが決定し、この損害だけでも1億円になると報じられたばかり。ところが、当の清水は違約金を払わないというのである。芸能ライターが解説する。
「違約金と言えば不貞騒動に端を発したベッキーのケースが思い浮かびます。そのベッキーは芸能活動を続けるためにも違約金をきっちり清算し、責任を果たした姿を見せることが最優先事項でした。それに対して清水は芸能活動に未練がないため、違約金を払わないことによるデメリットは何の痛手にもなりません。そもそも違約金は清水に直接請求されるわけではありませんしね」
この違約金は、所属事務所が映画会社やCMクライアントと結んだ出演契約に伴うもので、所属事務所が被ることになる。一方で所属事務所とタレントは専属契約を交わしており、その契約には「損害はタレントが事務所に弁済する」といった項目が盛り込まれているもの。つまり本来なら、清水が所属事務所に対して違約金額を弁済することになるわけだ。
「しかし清水サイドでは、体調を崩して仕事を放りだしたのは事務所側のせいだと主張しており、違約金を弁済する気はないはず。そうなると事務所としては民事裁判で争うことになりますが、その場合には専属契約書の公開など契約の実態を明かす必要があるため、どこまで事務所側が踏み込めるかに注目が集まることでしょう」(前出・芸能ライター)
さらに清水には大手宗教団体がついており、弁護士団のバックアップも受けられるはず。果たして大注目の裁判が始まるのか、それとも事務所側が清水を“損切り”するのか。業界内外を巻き込んでの騒動はしばらく続きそうだ。
(金田麻有)