今年のジャンボ宝くじ第1弾「グリーンジャンボ」が全国で一斉に発売された。億万長者続出の「最強運」な全国47都道府県の売り場をくまなくチェック。宝くじ研究家・山口旦訓氏が注目する「福運」売り場とともに、一挙公開する。
5大ジャンボの一つ、「グリーンジャンボ宝くじ」(第713回全国自治宝くじ、2月22日~3月17日発売、1枚300円)の1等賞金は3億円。前後賞の1億円と合わせて、最高5億円というビッグチャンスの到来である。
調査したのは、過去3年間のグリーンジャンボ、昨年の年末ジャンボ(1等7億円)と年末ジャンボミニ(1等1億円)を中心に、「3大聖地」と全国47都道府県別の高額当せん発生売り場。以下、宝くじ研究家の「山ちゃん」こと、山口旦訓氏の解説を聞こう。
「昨年も3大聖地は宝くじファンの人気に応えてくれました。それぞれ年末ジャンボの1等7億円が飛び出しています。グリーンジャンボの実績も、名駅前CCこそここ2年間は1等から遠ざかっていますが、大阪駅前第4ビル特設売場は昨年、西銀座CCでは2年連続で1等が出ています」
横綱級の3カ所以外でも、全国には幸運の女神が舞い降りる売り場が多数ある。昨年のグリーンでは大都市圏の東京都、大阪府と並び、千葉県と高知県からも1等2本、前後賞4本が飛び出している。ここ数年のミリオネア誕生で注目を集める売り場の傾向について、以下、山口氏は次のように続ける。
「宝くじって、以前は天気に左右される商品でした。雨が降れば、売り上げが厳しかったものです。でも、最近は駅ビル内や地下街、大型ショッピングモールやアウトレット内でも購入でき、高額当せん発生本数から見ても躍進しているように映ります」
例えば、北海道の大通地下CCや東京の池袋西口地下街東武ホープセンター2号は、平日でも県外から購入者が訪れる人気店だ。
「大通地下CCは15年3月のグリーンジャンボ1等以来、5大ジャンボの実績はゼロ行進でしたが、昨年の年末ジャンボ1等、ミニ1等の2本で、再びブレイク。ツキのある道内の人気店としての面目躍如でした。池袋西口地下街東武ホープセンター(1号と2号)は、安定度抜群。ジャンボの最高賞金が億超えしてからの18年間で、無冠の年はわずか4年間だけです」
昨年の年末ジャンボミニ1等を当てた2号店は、totoBIGの聖地としても、サッカーファンの間で有名で、1等5回は他の追随を許さない。売り場に鎮座する、幸運を届けるフクロウの置物「ジャンボ福来郎」は年2回、神社で祈願を受けている。
「100本目の億当たり」が目前の横浜ダイヤモンドCCにしても、店舗環境が整い、一気に記録達成を目指している。
「ここ2年ほどは『億』に恵まれませんでしたが、横浜駅の工事も終了し、今回のグリーンで、現在97本の記録を更新してくれそうな予感がします」
宮城県の卸商団地CCは、15年に地下鉄東西線が開通し、新駅「卸駅」が売り場近くに誕生。幸運が“卸さ”れたかのように、14年と15年の年末ジャンボで1等と前後賞が連続的中している。