9月28日、大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」が実写映画化されると発表されて以降、原作ファンの間では激しい議論が沸き起こっている。「キャラクターのイメージとキャストが合わない」「スペインで撮影するなんてありえない」などの意見が目立ち、大爆死は確定で、中には「今からでも実写映画化を取りやめてほしい」という声も上がっている。
そんななか、「一番の問題点は三池崇史監督にある」というネット上の意見に多くのファンが同意しているという。
「三池監督は同じ漫画原作で惨敗した『テラフォーマーズ』の監督を務めました。とはいえ、監督としての能力が疑われているわけではなく、三池監督と『ジョジョ』がミスマッチであることが心配されています」(漫画誌ライター)
三池監督がこれまで描いてきた主人公は、決してヒーロー然としたものではなく、等身大で時には人間の卑屈な面をむき出しにする人物。対して、「ジョジョ」の主人公は第1部のジョナサン・ジョースター、第2部のジョセフ・ジョースター、第3部の空条承太郎、そして映画化される第4部の東方仗助と、全て気高い血筋を受け継ぎ、誇り高い生き方を貫く者ばかり。
「ジョジョの第1部には、ジョナサンが『ぼくは本当の紳士をめざしているからだ!』と女の子を助けるために大勢に立ち向かうシーンがあります。このキャラクター付けがジョジョらしさであり、作品の最大の魅力。ところが、監督は正反対の人物ばかり描いてきたので、ファンは不安でしかたがないようです」(前出・漫画誌ライター)
仗助はリーゼントで改造制服を身にまとう“ヤンキーっぽい”人物だが、実際は誇り高い精神と魂を受け継ぐキャラクター。三池監督お得意の下衆なヤンキーとして描かれないよう、ファンは祈るような気持ちのようだ。