スポーツ

2017春場所で稀勢の里とぶつかる「次の日本人横綱」候補は3人!

20170316p

 待ちに待った「横綱・稀勢の里」の誕生で、気の早いファンは新横綱と対決する、「次の日本人横綱」のさらなる誕生を望んでいる。いったい、誰がその夢をかなえてくれるのか。

 大阪での春場所を前に、稀勢の里(30)は先場所11勝をあげて関脇に復帰した弟弟子の高安(27)と17番の稽古をし、6勝11敗。激しい突き押しで一気に前に出る一番もあったが、立ち合いで押し込まれたり、互いにまわしを引いた状態から寄り切られるなど、本来の力強さが見られなかった。やや心配になるが、相撲ジャーナリストの中澤潔氏は言う。

「今のメディアは稽古の内容よりも勝ち負けを大きく報道する。本場所ではないのですから、横綱はここを矯正したいとか、これから本場所に向けて調整していくのが稽古場。あまり気にすることはありません。それよりも、高安がよかった。私は次の日本人横綱の有力候補と見ています」

 所属する田子ノ浦部屋は弟子が数人の小部屋だが、高安はすでに実力が大関クラス。横綱と毎日、存分に三番稽古ができるのは願ってもない環境だ。

「稀勢の里と高安は同じ茨城県出身で、気心も知れているうえ、2人は角界一厳しい稽古で知られた(かつての所属先である)鳴戸部屋で切磋琢磨した仲です。高安は番付がまだ下の頃、部屋から5度も脱走した経験がありますが、稀勢の里と同様に、鳴戸部屋の猛稽古に耐えられたからこそ、今があるという思いが強い。現在の田子ノ浦親方は遊び人で何の影響力もなく、2人は稽古場でも無視しているわけですが、かえってそれがいい」(ベテラン相撲記者)

 素質、実力ともに抜群の高安が横綱を狙える逸材だというのである。

 さらに中澤氏は、高安と並ぶ横綱候補として、東洋大出身のアマ横綱だった御嶽海(24)をあげる。

「学生相撲出身の横綱として知られるのは輪島です。ひと頃、学生相撲出身者は“作戦相撲”が多いなどと批判されましたが、プロの技術が落ちている今となっては、文句のつけようのないエリート。しかも、部屋経営のため、相撲の素養に関係なく肥満児を集めてくる現状を考えれば、学生相撲に目を向けざるをえない」

 作戦相撲とは、立ち合いを合わせないといけないのに、自分十分になったらつっかけていったり、客に見せる意識が希薄な、立ち合いで変化する相撲などを指す。

 御嶽海は本来、和歌山県庁に就職するはずだったが、「部屋を再興したいので、力を貸してほしい」と出羽海親方の説得を受けて入門した。出羽海部屋を継承したばかりの親方の、初の直弟子だったのだ。

「出羽一門は相撲協会で4人の理事を擁する最大勢力。その意味でも、一門から横綱が欲しい。出羽海部屋には昔からの相撲界のしきたりや風習を守り、じっくり育てる懐の深さがある。ここは、御嶽海に期待したいですね」(前出・中澤氏)

 そしてもう1人、逸材がいる。時津風部屋の正代(25)である。前出・ベテラン記者が言う。

「正代は東京農大2年で学生横綱のタイトルを獲得し、幕下10枚目デビューの資格を得たものの、学業を優先して4年までいたため、その資格を失効してしまった。3、4年時ではタイトルを獲得できず、一般の新弟子同様、前相撲からスタートしました。が、新関脇まで17場所のスピード出世は史上2位の記録です」

 相撲通の漫画家・やくみつる氏が絶賛する。

「とにかくスケールが大きい。一部には悲観的で自虐的なところをマイナスに見る人もいるようですが、逆に言えば、謙虚だということです。正代が大輪の花を咲かせるのもそう遠いことではないでしょう」

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
【事件発生】阪神・藤川球児監督に「造反選手」が出た!「密告者」が判明したら粛清へ
2
橋本環奈だけじゃない…NHK朝ドラが「黒歴史」へと暗転したヒロイン女優たち
3
オリオールズ開幕ローテ入りの菅野智之が好調なら「シーズン中に移籍」「2年50億円に釣り上げ」駆け引き
4
斎藤佑樹が明かした「高卒⇒即プロ入り」回避の真実「プロ行ったらビタビタになるわけじゃん」
5
ヤクルト・村上宗隆「上半身のコンディション不良」って何?「ポスティング移籍金」に影響するからと…