スポーツ

日本馬7頭が参戦!「ドバイワールドカップデー」を完全分析!(2)米国勢の独壇場になる?

 日本馬の中で最もチャンスがあると見られているのが、シーマクラシックに出走するサウンズオブアースだ。秋山氏が話す。

「昨年、ドゥラメンテを下したポストポンドが中心ですが、前走のGIIドバイシティオブゴールドでまさかの2着。凱旋門賞以来の休み明けでイレ込みが目立ったし、勝負どころで包まれてスムーズな競馬ができなかったとはいえ、明らかにもの足りなかった。本番までにどこまで調子を上げられるかがポイントです」

 混戦が予想される中、注目の外国馬は4頭にしぼられる。秋山氏が続ける。

「まずは、オブライエン厩舎のハイランドリールセブンスヘブン。昨年のGIキングジョージVI世&クイーンエリザベスSとGIBCターフを逃げ切ったハイランドリールは強い。硬くてスピードの生きる馬場になれば、逃げて圧倒というシーンもありそう。凱旋門賞馬ファウンドを3走前に下したセブンスヘブンも、牝馬ながら侮れません」

 ゴドルフィン(地元のモハメド殿下が中心の競走馬管理団体)からは、プライズマネーと、15年の愛ダービー馬ジャックホブスが出走予定だ。

「前哨戦でポストポンドを下したプライズマネーは本格化した印象。再び番狂わせを演じる可能性もある」

 GIどころか、重賞未勝利のサウンズオブアースだが、昨年のJC2着など実績は十分。勝負気配が陣営から伝わってくるという。

「輸送さえクリアすれば勝機十分でしょう。JCのあと、デムーロ騎手が『この距離が合う』と話したように、藤岡調教師も春の天皇賞や大阪杯と比較して、ここに狙いすましての参戦です。カイバを変えるなどのドバイ対策も抜かりはなく、欧州のライバル勢は、シーズンスタートの時期だけにメイチの仕上げが難しい。シルバーコレクター返上の一戦になると思います」(牧野記者)

 メインのドバイワールドカップには、日本から4頭が参戦。ラニ以外のアウォーディー、アポロケンタッキー、ゴールドドリームは、いずれもGI馬だが、世界の壁は厚そうだ。前出・秋山氏が解説する。

「米国のアロゲートがズバ抜けています。昨年の覇者カリフォルニアクロームをBCクラシックで下して優勝。昨年の公式レーティング134は世界一です。今年も1月のGIペガサスワールドC招待S(世界最高賞金レース)を完勝していますし、死角らしい死角は見当たりません。不動の本命ですね」

 相手もダートの本場の米国勢だという。

「昨年のケンタッキーダービー3着の実力馬ガンランナーは昨年11月にGIクラークHで優勝。今季初戦のGIIIレイザーバックHも楽勝でした。昨年のGIジョッキークラブゴールドCの勝ち馬ホッパーチュニティもおもしろい。ここまで25戦して6着以下なしと、安定性があり、昨年のここでも3着。馬場実績があることが強みです」

 馬場実績は予想するうえで重要なファクターとなる。前出・牧野記者が話す。

「日本のダートが砂浜のイメージであれば、ドバイや米国の(一部の)ダートは、水がまかれてドロドロの水田のようなもの。跳ね返りの泥が当たって戦意喪失するケースもあり、馬場対応や脚質、メンタル面がポイントになりそうです」

 昨年の香港国際競走の予想で4レース中3Rを的中させた秋山氏(東京スポーツ紙上)と牧野記者。今回は相手関係が直前までわからないだけに、2人の最終決断の印にも注目だ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
巨人・坂本勇人「2億4000万円申告漏れ」発覚で「もう代役・中山礼都の成長に期待するしかない」
2
青柳晃洋「マイナー登板でも大乱調」の暗闇…また「有原式」「上沢式」が発動されるのか
3
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
フジテレビ衝撃の報告書に登場する「タレントU」は「引退」を口にした!当てはまる人物は…