それだけではない。フェイスブックグループをリスト化して行われる個人への連絡では、詐欺行為まで半ば公然と行われているのである。
「複数の希望の塾塾生に対し、“小池百合子都知事の個人ブレーン”を名乗る人物から『“政策指導料”として100万円を振り込めば都議選での公認を与える』といった詐欺メールが届いたということがありました。警察に届け出たところ、オレオレ詐欺でも使用されていた架空口座が使われていた。幸いなことに被害者は出なかったものの、小池旋風が詐欺集団に目をつけられているという事実は非常にショッキングです」(政界関係者)
まさに、公認を巡っての泥仕合は、振り込め詐欺グループをも巻き込んだドロドロ劇の様相を呈しているのだ。
「ただ実際に公認候補に選ばれるのは、メディアなどにも登場し、名の通った人物がほとんど。すでに公認が決定した人には、元テレビ朝日の龍円愛梨氏のほか、博報堂社員として内閣府のプロジェクトに参加して『地方創生』に関する著書もある木下富美子氏。フジテレビの敏腕社員としてテレビ業界でも有名な入江伸子氏、日本IBM出身のエリートで現在は教育コンサルタントとして活動している茜ケ久保嘉代子氏といった面々もいる。まだ公認が決定していない人の中でもメディア出演の豊富な女性起業家、ビジネス界で名の通った美人広報、上場企業の役員を務める女性ら錚々たるメンバーが控えています」(都庁詰め記者)
さらには、まだ公式発表されていないタレントの名前もチラホラ漏れ聞こえてくる。
「本人が出馬を渋っているという話もありますが、タレントとして知名度の高いエド・はるみ氏にも出馬を打診していると聞きますね。届け出締め切り直前まで口説くようですよ。他にも、タレントでは“メンサ会員”でインテリ美女として知られるモデルの利咲(りさ)氏やフリーアナウンサーの天野ひかり氏を出馬させたがっています。結局、小池新党が狙うのはかつてのマドンナ旋風。女性のクリーンさで大量当選を狙う戦術です」(政治ジャーナリスト)
自民党の下村博文都連会長が「当選することだけを目的にした烏合の衆」と評した小池都知事率いる都民ファーストの会。その内実は血で血を洗う壮絶な内部抗争が繰り広げられているようである。