カンヌ国際映画祭に主演映画「無限の住人」が出展され、同映画祭のレッドカーペットを歩いた木村拓哉。その様子は日本国内のメディアではさんざん報じられているが、現地カンヌでは木村以上に注目を集めた日本人俳優がいたという。映画ライターがささやく。
「映画『光』主演の永瀬正敏です。この『光』は映画賞の選考対象となるコンペティション部門に出展されており、選考対象外となるアウト・オブ・コンペティション部門の『無限の住人』とは扱いからして異なっています。公式会見でも『無限の住人』ではカメラマン席に空席があったのに対し、『光』のほうは最上段までカメラマンでぎっしり。河瀬直美監督は20年前に史上最年少でカンヌの新人監督賞を受賞していますし、注目度が高かったのも当然でしょう」
検索サイトでの検索回数で比べてみると、フランス国内では「無限の住人」(Blade of the Immortal)より「光」のほうが数多く検索されている。また個人ベースで比べた場合も、永瀬のほうはソロで写っている写真が多いのに対し、木村は三池監督や杉咲花との一緒の写真がほとんど。現地のカメラマンは映画賞候補の主演俳優である永瀬に注目していたわけだ。
「たとえばヤフーフランスで永瀬を検索すると、真っ先にカンヌでの画像が表示されます。しかし木村の場合は過去の写真が表示されるだけ。これがカンヌにおける注目度の差を表していると考えてもいいでしょう」(前出・映画ライター)
現地ではこれほど注目されている永瀬のことを、日本のメディアはもっと伝えてもいいのではないだろうか。
(金田麻有)