今年は各方面で10代の活躍が目立つが、とりわけ日本中に将棋フィーバーを巻き起こしているのが、怒涛の連勝記録で歴史を塗り替えた“スーパー中学生”藤井聡太四段だろう。
史上最年少のプロデビューから一足飛びで「最強名人」へと成長しつつあるが、世間が気になるのはその収入。こちらも将棋の駒「歩」が「成り金」するかのごとく、ガッポリのようなのだ。
「日本将棋連盟が発表している『年間獲得賞金・対局料ベスト10』によると、昨年のランキング1位は9150万円を稼ぎ出した羽生善治三冠でした。プロ棋士には階級に応じて支払われる“基本給”があり、プロ1年目の藤井四段は最も下のランクで月10数万円。デビュー仕立ての新四段の平均収入はおよそ300万円と言われています」(将棋ライター)
そんななか、藤井四段は公式デビュー戦となった昨年12月の「竜王戦」の予選で加藤一二三九段を下して以降、破竹の勢いで決勝トーナメントに進出。
「竜王戦の対局料は破格で、予選優勝の賞金が93万円。29連勝をかけた6月26日の決勝トーナメント1回戦は46万円。さらに、2回戦から順に52万円、77万円、120万円、165万円と上がっていき、竜王への挑戦者決定戦は450万円の超高額になります」(前出・将棋ライター)
6月27日に発売された「週刊アサヒ芸能」(7月6日号)では、テレビではあまり報じられない将棋界の賞金の仕組みから、不世出の天才が生み出す“ウラの経済効果”まで詳細に解説している。読めば、藤井四段の快進撃をさらに楽しむ“一手”が生まれそうだ。