7月21日に放送されたKinKi Kidsのデビュー20周年記念ドラマ「ぼくらの勇気 未満都市 2017」(日本テレビ系)を巡って、盗作騒ぎが持ち上がっている。これは本作のオリジナルにあたる97年放送の同局の連続ドラマ「ぼくらの勇気 未満都市」を巡って、編集者・原作者の竹熊健太郎氏が当時の騒動をツイッターで暴露したもの。
そのツイートによると、同連ドラは竹熊氏が原作・原案を務めたマンガ「チャイルド★プラネット」に酷似しており、脚本にはマンガとまったく同じセリフもあったという。しかし日テレ側は盗作を認めず、それでいて謝礼金は払うといった不可解な対応に終始。最終的に“協力”名義でクレジットが入ることになったが、今回の続編制作については何の連絡もなかったというのだ。
この騒動が表面化すると、ネットでは制作側に対する批判が続出。中には(今後再放送されたりDVD化されても)「盗作とわかったから絶対に観ない」という視聴者もいるようだ。さらには他のKinKi Kids出演作品でも盗作騒ぎがあったとの指摘が相次いでいるという。
「疑惑の目を向けられているのは、01年の堂本剛主演ドラマ『向井荒太の動物日記 ~愛犬ロシナンテの災難~』(日テレ系)です。本作は大学の獣医学部が舞台で、放送前にはマンガ『動物のお医者さん』の実写ドラマ化と報じられたほど。出版社側ではその報道を否定しましたが、そもそも獣医学部生が主人公のドラマなどほとんどないわけで、盗作ではなかったとしても、今はやりの“リスペクト”だった可能性は高いでしょう。内容的にも大型犬と主人公の関係が重要なテーマだったり、低血圧持ちという設定が目立っていたりと、マンガとの共通点がいくつも見受けられます」(テレビ誌ライター)
なおマンガ「動物のお医者さん」は03年にテレビ朝日で実写ドラマ化され、堂本ドラマとの関係性は公式に否定されることになった。それに対して「未満都市」のほうは今後も、ことあるごとに盗作疑惑が蒸し返され続けることになりそうだ。
(白根麻子)