── 「日本ファーストの会」と「都民ファーストの会」の連携はどうなりますか。
少なくとも都民ファーストの会は地域政党で、我々がこれから作ろうとしているのは国政政党です。小池さんはとりあえずは都政をしっかりやるということなんでしょうけど、もとより私と小池さんの仲だから当然、いろんな話はあります。
── 国政進出の動きとしては、かつて橋下徹氏が中心となって地域政党「大阪維新の会」を立ち上げ、その後、国政政党として「日本維新の会」を設立した経緯と重ね合わせる人も多いのではないでしょうか。
政策的には、維新が言っていることについては、正しいと思うところが少なからずありますが、維新のような「地域政党と国政政党が一体となって国政に」という形とは、仕組みとして違います。維新は橋下さんが大阪市長をやりながら国政に進出しましたが、地域政党である「都民ファーストの会」と、これから作る国政政党とははっきり分かれています。
── しかし「日本ファーストの会」というのは、すぐに「都民ファーストの会」を連想してしまいます。
「ファースト」っていうのは、ずっと小池さんが「都民ファースト」として訴えてきたことで、「新しい政治を改革する」という、政治に対する一つの理念だと思います。そうした考え方、改革の志向を日本全国に広げていくというような意味合いなんですよ。もっとも、新しい国政政党を作った際は、そのままの名前になることはありません。国民の皆さんが将来的に親しみを持てるような名前にしたいと考えています。
── 国政政党立ち上げを目指す立場から、今後の目標は何ですか。
国会は全体を変えないと、こんなムダなところはないですよ。衆議院と参議院でそれぞれ事務局があって、法制局とかほとんど同じ。あれも何とか統合して半分にできれば、国会の予算は半分に削れる。もっと言えば、衆議院と参議院を統合して一院制にしたほうがいいと思っています。ムダが多すぎる。例えば補正予算の予算書を出すだけで、馬も食わないような分厚い書類が配られる。結局、読まれないので、右から左でシュレッダーにかけられます。どこかサーバーか何かに入れておいて、そこにアクセスすればいいし、「本当に必要な人は取りに来れば差し上げます」と言えばいい。単に「配りましたよ」と言うだけで実績を残したという、こんなムダなことはありません。僕はある意味、「政治家らしからぬ政治家」なんですよ。国民目線で見ていたら、気がつくところはバンバンありますよ。
若狭氏が掲げる「有権者ファースト」ははたして、永田町の起爆剤となるか。