民進党の山尾志桜里衆院議員が9月7日に離党を表明。同日発売の「週刊文春」にて報じられた弁護士男性との不貞疑惑を完全否定しつつも、一定のケジメを付ける形となった。今回の不貞疑惑により幹事長内定が取り消された山尾議員だが、それでも最悪の事態は免れていたという声もあるようだ。週刊誌の記者が耳打ちする。
「彼女にとっても民進党にとっても、今回のスクープが幹事長に就任した後だったら目も当てられなかったはず。それが不幸中の幸いで、正式就任前に内定人事を撤回することができました。その理由は週刊文春が9月7日発売だったから。もし週刊文春の発売日がもっと遅かったら、山尾幹事長体制がスタートしてからの大スクープになっていたのは間違いありません」
今回のスクープを時系列で見ると、山尾氏は9月2日に幹事長に内定。同日に地元の名古屋で行われた納涼イベントに男性弁護士と一緒に参加し、新幹線のグリーン車では隣同士に座って帰京。二人は同じホテルに宿泊し、翌3日に週刊文春が山尾氏に突撃取材していた。これを受けて民進党執行部は山尾氏を事情聴取し、内定を撤回したのである。
「突撃取材から雑誌の発売日までは短ければ短いほうがいい。もし週刊文春が月曜日発売であれば、今回のスクープ掲載は最短でも11日(月)発売号だったので、突撃取材もあと何日か遅らせたはずです。その場合、山尾幹事長の誕生後だったことは確実。つまり山尾氏はカレンダーに救われたようなものです」(前出・週刊誌記者)
幹事長内定からわずか5日後に離党というジェットコースターを体験した山尾氏。それでももっとヒドい事態を避けられたことは文字通り、不幸中の幸いだったのかもしれない。
(金田麻有)