9月9日、欅坂46の特番「別冊・欅坂 46SHOW!REMIX!」(NHK BSプレミアム)が放送され、グループの振付を担当する世界的ダンサーのTAKAHIRO氏が各楽曲のダンスに込めた世界観について詳細に解説し、ファンをうならせた。
この日は欅坂が今までリリースした1st~4thの全シングルの表題曲のスタジオライブとともに、各楽曲の振り付けが生まれるまでのエピソードなどをTAKAHIRO氏が紹介。サビでセンターの平手友梨奈が、しゃがんでいるメンバーたちの間を手を突き上げ、堂々と歩くなど強烈なインパクトを与えたデビュー曲「サイレントマジョリティー」については「集団と個の対比」というコンセプトでダンスを仕上げたと説明。大人たちについていくのではなく、自分の思う方に思いきり走りたい。でも走る方向がわからないということを表現しようとメンバーで円を描くようにしてがむしゃらに走る振り付けを入れたりと、ファンの想像以上にアイデアが散りばめられていた。
その他にも「不協和音」で、全員が欅坂ポーズ(片手で45度の三角形を作る)を取っているように見せ、実は平手だけポーズを崩し「不協和音」を表現するなど、鋭い感性でダンスが作り込まれていたようだ。
また、衣装スタッフが毎回スカートのターン映像が美しくなるよう計算して衣装を作ってくれるからターンは毎シングルとも意図的に入れる。歌詞については、どんなに多忙でもメンバーたちと歌詞について1~3時間は話し合う時間を設け、一人ひとりが自分の中の答えを見つけダンスを進化させていくTAKAHIRO氏流の振り付け術も明かされていた。当然、ファンにとって欅坂の人気楽曲を深く理解できる放送になったようで「TAKAHIRO先生の想像力ハンパないな」「このインパクト抜群のダンスがあるから、世間の注目を集められるんだろうな」「TAKAHIROさんが振付を担当してくれて本当によかった」といった声がネットに上がっていた。
「ステージ上で寝そべったり、アイドルらしからぬ奇妙な動きが入っていたりと、毎回ダンスで驚かせる欅坂ですが、そこまで作り込んでいたとは…。AKB48や乃木坂46の新曲が出る際は、選抜メンバー、メロディーや歌詞がファンの注目ポイントですが、加えてどんな振り付けかが気になるのが欅坂なのでしょう」(アイドル誌ライター)
それだけに、その奇抜なダンスに挑戦するファンも増え、すでに「キンタロー。」、内村光良が、「不協和音」をキレキレに踊り、テレビや舞台で笑いをとっていたが、こうした動きも欅坂のヒットに一躍買っているだろう。
そろそろ5作目のシングル発売がアナウンスされる時期だ。次はどんなメッセージを表現していくのかおのずと期待感が高まるのだ。
(石田安竹)