福士蒼汰主演のテレビドラマ「愛してたって、秘密はある。」(日本テレビ系)が、9月17日の放送で最終回を迎えた。ところが「本当の完結編」が有料ネット配信に持ち越されたことで、ネット上で日テレに対して、視聴者から批判が殺到している。
「このドラマは、父親を殺害したという秘密を持つ主人公が、何者かに追い詰められるというストーリー。最終回でその真相が明らかになるのですが、追い詰めていたのは主人公自身で、二重人格だったというオチでした。この設定はこれまでのミステリー作品で散々描かれてきたネタだったため、視聴者からは『オチが陳腐すぎる』と厳しい声もあがっています」(テレビ誌記者)
だが、さらなる批判へと繋がったのは最終回が終了した直後であった。日本テレビでは、主人公が二重人格になった様子を描く本当の完結編を、有料動画配信サイトの「Hulu」でスタートすると告知したのである。
「完結編が有料サイトのみで配信されることが発表されると、視聴者からは『最低です。時間を返して!』『知ってたら最初から見なかった』などと批判が殺到。完結編のネット配信を事前には告知せず、最後になって後出し発表したことで、今後も同局のドラマではこの商法が定着するとの噂が飛び交っています。そのためドラマファンからは『もう日テレのドラマは見ない』との声すら広がっているのです」(前出・テレビ誌記者)
この批判を受けた形で日テレ側は19日になって、ドラマは地上波で完結していて、「Hulu」版は「番外編」である、「本当の完結編」と銘打ったことで誤解を招いてしまったと釈明した。とはいえ、日テレは2014年に「Hulu」の日本向けサービスを子会社化していて、今回の施策には姑息な手段で会員数を増やす狙いがあったととられても仕方ないのかもしれない。