突然解散説が湧き上り、9月28日についに解散された衆議院。現在の衆院議員が選ばれたのは14年12月14日の選挙で、来年12月13日で任期満了だった。解散するなら、それまでの間で、北朝鮮ミサイル問題で現政権に頼らざるを得ないことなどから自民党への支持が回復基調にあり、野党の準備が整わない今こそ、ということで解散が決断されたと見られるが、小池百合子都知事が希望の党の代表になったことで情勢はにわかに流動化。民進党や日本維新の会も巻き込まれ、さらには小池氏も後継の都知事を指名し、自身が衆院選に出馬するという情報も駆け巡り、政界はまさにカオス状態だ。
それにしても、次回衆院選で立候補するとみられる現職の衆院議員にはあれやこれやとスキャンダルにまみれた人物が多かった。いったい今、どんな状況なのか。
「新しいところでは『違うだろ~!』の豊田真由子氏。9月18日に釈明会見を開きましたが、言い訳ばかりと評され、スクープした『週刊新潮』からの質問にはキレ気味に回答して不評を買いました。豊田氏同様スキャンダルで離党したのが山尾志桜里氏。過去には不貞で議員辞職した元自民党衆院議員の宮崎謙介氏を批判してましたが、年下弁護士との不貞疑惑が発覚した自身は離党のみで議員辞職はせず、釈明会見では、記者からの質問も受け付けなかった。山尾氏も豊田氏も、離党のうえ、出馬を表明していますが、豊田氏に関しては、あまりにイメージが悪いうえに、夫が国土交通省の幹部でもあり、現政権に配慮して出馬しないのでは、という分析もあります」(週刊誌記者)
さらには不貞相手とのハワイでの“挙式写真”が流出、“ストーカー登録”も報じられて離党した中川俊直氏や未成年男子を相手に議員宿舎で“買春”したと報じられた武藤貴也氏。同じ自民党の門博文氏と路上キス写真を撮られた中川郁子氏もいる。
「3人とも出馬するようですが、いずれも当選は厳しいでしょうね。中川郁子氏も、スキャンダル発覚後には地元の後援会幹部はもう次は応援しないと激怒していましたからね。そもそも“もり”や“かけ”の疑惑の説明を十分にすることなく解散した安倍晋三総理が、『国難突破』ではなく、自身の疑惑を突破しようとして解散したようなものともいえます」(前出・週刊誌記者)
「政治不信」など理由をつけて投票を放棄することなく、今こそ立候補者をしっかり吟味して、投票所に足を運ぶべきだろう。