コトの端緒となった夫のトラブルについて、恭生氏のビジネスパートナーである山中裕氏が打ち明ける。
「彼は起業家として目のつけどころが優れていた。最初に立ち上げた事業は女性専用のウェブサイトで、他社が手がけるよりも先に始めたためアッという間に人気となり、その後、ライブドアに数億円で売却することができた。その後も、『まとめサイト』などを作り、大手への売却に成功していますが、逆にトラブルも絶えませんでした」
起業家としては優秀でも経営者としては疑問符が付くのだという。
山中氏が続ける。
「当初、恭生氏の会社には10人ほどのスタッフがおり経営状態は順調だった。しかし、現在は従業員がいないため、仕事は外注するしかない自営業のような状態で、会社も友人とシェアする小さい事務所に移転している。出会った時は志桜里さんは司法修習生で、恭生氏はIT会社の起業家だったが、結婚後は反対にスター議員と、うだつが上がらないIT社長に立場が逆転してしまった」
その背景には政治家・山尾志桜里を経済的に支えた夫の労苦があったという。
「恭生氏は志桜里氏が初めて選挙に出馬した時には政治資金管理団体の管理者で、当選するまでの3年、2度目の選挙で落選したあとの2年の、合わせて5年間を支えてきた。ライブドアに売りさばいた億単位のキャッシュはどんどん減っていった」
その後、2年前にくだんのトラブルが発生した。
「恭生氏は12年に会計ソフトを作るために新たに会社を設立しました。ところが、そこに出資した約2000万円を取締役会の決議のないままに別の自分の会社に流用してしまったのです」
この「流用事件」に関し、山中氏は裁判で争ったが現在は和解しているという。
山中氏は山尾夫婦の関係についても言及した。
「同じ東大でもラクロス部の志桜里さんに対し、理科2類の恭生氏は、典型的な口数の少ない内気なタイプのシステムエンジニア。大学時代は接点がなかったが、司法修習生時代の飲み会で思い切ってアタックしたそうです。経済面以外でも、イクメンとして志桜里さんを支えていた。自宅は志桜里さんの両親と同じタワーマンションに暮らし、子供を託児所に預けるのは彼の役目。夜9時までには必ず自宅に戻っていた」
最近では恭生氏は「カネがない。もう会社を辞めたい」などとコボしていたという。
「実は今回の疑惑は党内からリークされた可能性が高い。というのも、山尾氏は安倍政権が進める改憲路線に対抗できるというフレコミで党要職に抜擢された。にもかかわらず、憲法を『政策ブレーン』としても頼っていたという倉持氏と寝物語で勉強していたことに立腹したアンチ山尾派が党内に多数います」(政治部デスク)
妻としても政治家としても“美人薄命”とはこのことか?