ポストシーズンを残し、全日程を終了したプロ野球の今季を振り返るべく、匿名を条件に事情通(A=スポーツ紙デスク、B=球界OB、C=プロ野球中継スタッフ、D=ベテラン記者、E=NPB関係者)を集めると、舞台裏の秘話が出るわ、出るわ…。
D パ・リーグは去年の日本一・日本ハムが今季は散々でした。シーズン中に、メンドーサ、エスコバー、谷本と、戦力となる選手を次々と放出もした。
E 若手を育成して底上げするチーム方針は評価もされていますが、力で若手と対等に勝負させてもらえないチームになりました。稲葉や金子など将来の監督候補になれば最後まで面倒を見てもらえますが、どうすればその地位まで行けるのか、そのやり方がわからないから選手は辟易している。引退勧告されて現役続行を目指す武田久もシーズン中、中日の岩瀬が今季に“プチ復活”を果たして、950試合登板を成し遂げたのを見て、「うらやましいな」とつぶやいていた。おそらく武田は、その中日の森監督が声をかけてくれると言われています。
B FA権を取得した中田翔にしても「俺なんか監督候補として評価されるわけない」と口にしている。日ハムに残っても来季は減俸でしょう。
A 中田はこんな成績(2割1分5厘、16本塁打、67打点)じゃFA宣言するのも恥ずかしいだろう?
B いや、フロントの冷たさに「こんなチームにおっても…」とこぼしています。幸い、オリックスが興味を持っている。
A ちなみに、今オフのポスティング移籍が確実な大谷翔平を目当てにメジャースカウトが大挙押し寄せていたな。
E あれは札幌観光ですよ。ジンギスカン食べて、寿司食べて、ソープに行って、2泊で帰る。大谷が札幌で投げる時ばかり人が増えるんですから。
C 古くから日本に来ているスカウトは外国人OKの店などを調べ上げているから、幹部などを連れて来日しては、1晩100万円だろうがつぎ込んで貸し切るんです。
E まだ伸びしろがあることが魅力の選手を対象に、幹部までそろって来日するのは“土地の魅力”としか言いようがありません。日ハムは後半、観客動員のために大谷を札幌ドームでばかり投げさせる方針だったから、メジャースカウトも喜んだでしょう。
他球団の状況も含め、続きは10月10日発売のアサヒ芸能10月19日号で。
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