10月17日にスタートした宮藤官九郎脚本のドラマ「監獄のお姫さま」(TBS系)。初回平均視聴率は9.6%と、2ケタには届かなかったが、クドカンならではの面白おかしいセリフの応酬や、登場人物の過去、因果関係をテンポよく明かしていく展開に早くも称賛の声が上がっている。
中でも満島ひかり演じる若井ふたばが、“復讐劇”を仕掛ける伊勢谷友介演じるイケメン社長に、警棒を振り下ろし「しゃべるな、クズ!」という言葉とともにスタンガンを押し付けるシーンには「鳥肌が立った」「最高に格好良いひかりちゃん!」と言ったコメントがネット上にも躍った。
「満島演じる若井は、元女子刑務所の鬼刑務官。女囚の冤罪を晴らすために“復讐”を企てる元受刑者の小泉今日子、菅野美穂、坂井真紀、森下愛子の4人とともに犯行に加わる役どころを演じています。満島本人もドS級のセリフに『宮藤さんは何でこんなキツい言葉を言わせたがるんだろうって、言ってるほうも胸が痛くなりながらやってます(笑)』とコメントしていました」(番組関係者)
なぜ若井が元受刑者の“復讐劇”に加わったのかがこのドラマの謎を解く大きなカギだそうで、表の主役が小泉なら裏の主役が満島、ということのようだ。
満島がクドカンドラマに出演するのは、2014年の「ごめんね青春!」(TBS系)に続き2度目。この前作に出演中に、早くも「監獄の──」への出演依頼を受けていたという。
「実は『ごめんね青春!』の打ち上げの席で、宮藤から直接『次は女囚のお話で、満島さんは人を番号でしか呼ばない看守さんをやってもらいます』と出演をオファーされていましたが、まさかそれが本当に形になるとは…」(前出・番組関係者)
当時、最もスケジュールを押さえられない女優と呼ばれていた満島に3年前にオファーしていたとは、宮藤もよほど彼女に出演してほしかったに違いない。
「満島演じる若井は、女囚を演じる個性派女優陣を仕切る母親のような役。満島自身もきょうだいが多く“おねえちゃん”なので、自分に合った役割を演じていると話しています」(テレビ誌ライター)
宮藤自身が一番描きたかった、今回の“おばちゃん犯罪エンターテインメント”。さしずめ満島は、個性派女優陣をまとめる“クドカンワールドの猛獣使い”と言ったところか!?
(窪田史郎)