「ギャラリーに暴言」「ゴルフクラブで殴打」の悪童素顔
ゴルフの石川遼が最近、あまりのゴーマンさにゴルフ関係者やギャラリーのヒンシュクを買っている。ステージパパの悪評はたびたび報じられてきたが、いったい何が起こったのか。
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10月27日のマイナビABC選手権2日目、7バーディ、1ボギーの66で回り、27位発進から首位と4打差の3位へと浮上した石川。ところが、この日のプレー中にとんでもないトラブルが発生していた。
ゴルフ記者が言う。
「アウト発進で迎えた9番パー4。ティーショットを左ラフへ曲げ、2打目、3打目もミスが続き、4打目でグリーンを捉えた時です。石川は素振りをして、さあ、これからっという瞬間、新聞社カメラマンのシャッター音が響いた。ボギーパットを決めた石川はカメラマンをにらみつけ、『アドレスだぜっ!』と言い放った。ガンを飛ばし、まるでヤクザのようなスゴミでした」
石川本人の弁明によれば、お笑い芸人のスギちゃんの言葉をまねたらしいが、ギャラリーの間には気まずい空気が流れたという。
そもそも、ここ2年間、優勝から遠ざかっている石川はイライラのせいか、およそ「ハニカミ王子」らしからぬ悪童言動が、しばしば目撃されるようになった。
スポーツ紙記者によれば、
「昨年のブリヂストンオープンでは、優勝争いに加われなかったイラダチから、手にしたサンドウエッジのシャフトを握ると思い切りラフへ叩きつけた。クラブを放り投げるのは日常茶飯事で、クラブヘッドを蹴ったり、クラブでゴルフバッグを殴打することも頻繁に見られる。ジャンボ尾崎もマナーが悪かったが、彼の場合、文句を言わせない圧倒的な強さがあった。しかし、石川には批判を封じる強さがない」
ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏が言う。
「石川本人は『負けても、いい方向にいっている』とコメントしているが、試行錯誤で伸び悩んでいる。ゴルフは技術的なコーチに加え、フィジカル、メンタル、そして栄養学のコーチも必要です。この4人のコーチがそろって、初めて結果を出せる。個人競技ではあるが、いかにチーム力が優れているかで結果が決まる。ところが、石川にはカリスマ的なコーチがまったくいないのです」
いつもそばにいるのはステージパパの父・勝美氏である。菅野氏が続ける。
「米国に渡った宮里藍もしばらくティーチングプロの父親がコーチしていた。その結果、勝てなかった。ようやく成績を残せるようになったのは一流のコーチをつけたからです。石川も世界の一流を目指すなら、カリスマコーチをつけるべきです」
ましてや、紳士のスポーツと言われるゴルフにおいて、マナーの悪さがイメージ的に定着すれば、今後の選手生命にも大きく影響しかねない。
「ゴルフは全人格が問われる静のスポーツです。ギャラリーも高齢者が多い。髪を切ってそのまま伸ばしたような頭や、むさくるしい服装はやめて、誰が見ても爽やかなイメージを作ってほしい」(菅野氏)
石川はいつ“脱皮”できるのか。