11月23日に公開される映画「火花」。
お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が芥川賞を受賞したベストセラー小説の原作をもとに、菅田将暉、桐谷健太ら豪華キャストで制作された同作品は、芸人の板尾創路が監督を務め、大きな注目を集めている。
公開を控え、映画関係者の間ではヒットの期待が高まりつつ、様々な見方がなされている。
「大ヒットとはいかずとも“中ヒット”ぐらいには当たってほしいですね」と語るのは配給会社関係者である。続けてもらおう。
「『火花』を原作とした映像作品としては、昨年、Netflixで配信され、後にNHKで放送されたドラマ版に続く第二作。試写を見たライターや映画評論家の評価も上々で、ドラマ版をしのぐクオリティだと思います」
同作品に期待を寄せる一方で「『公開前に“失策”を演じてしまった』と話題になっています」ともこの関係者が言う。
いったい、「花火」にまつわる失策とは──。
「11月8日に行われた完成披露試写会で菅田くんや桐谷くんが登壇したのですが、そこでのやり取りが一般人が“芸人風”のしゃべりを真似しているような痛々しさで異様に寒かったんです。正直、直視するのが厳しい内容でした。その映像が情報番組やワイドショーで何度も取り上げられたんですが、我々の間では『むしろ客足が遠のくんじゃないか』と囁かれています」(前出・配給会社関係者)
映画関係者から期待を寄せられる映画「火花」だが、“寒すぎる完成披露試写会”の影響が最小限で済むように祈りたい。
(白川健一)