日本女子プロゴルフ界に救世主が現れた。小柄ながらもムチムチのボディで外国人美女たちを蹴散らす、鈴木愛だ。新賞金女王の強さとボディの秘密に迫った。
「日本ツアーはやはり日本人が活躍しないとダメだと思っていた。強い韓国の人に練習量だけは負けないようにと思ってやっていた」
去る11月23日~26日にかけて宮崎市で行われた国内ツアー最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」において、鈴木愛(23)が7位タイとなり、自身初の賞金女王に輝いた。試合後に集まった報道陣を前に豊満な胸を揺らしながら、冒頭のように語ったものだ。
国内女子ゴルフ界では、実力・人気ともに、イ・ボミ(29)、キム・ハヌル(28)、アン・シネ(26)、テレサ・ルー(30)など韓国人、台湾人選手の台頭が目立ち、日本勢は劣勢を強いられていた。日本人選手が賞金女王になるのは、2013年の森田理香子(27)以来、実に4年ぶりのことである。
鈴木は賞金女王に加えて、年間MVPに相当するメルセデス最優秀選手賞も受賞し、二冠を達成。「月刊ゴルフレビュー」編集主幹でゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏は、鈴木が大躍進した理由について、こう解説する。
「メンタル的に強くなったことが大きいと思います。以前はミスショットをした時に、ため息をついたり、けげんな表情を浮かべるなど、感情をあらわにすることが多かった。調子の悪い時に我慢のゴルフができるのが強いゴルファーの条件なのですが、昨シーズンまでの彼女は、ここがふんばりどころという大事な場面で集中力が続かずにズルズル後退することがあった。今季は、そのようなムラが目立たなくなりましたね」
宮崎氏は、国内最終戦で、鈴木の成長を象徴するプレーがあったと指摘する。その場面は最終日の18番ホール(パー4)。約5メートルのパーパットに挑む鈴木に、キャディーが、「手堅くボギーでもいい」とアドバイスしていたという。
「難しいラインのパットでしたが、強めに打った一打はカップから飛び出しそうになったものの、みごとにホールイン。ここぞという場面でひるむことなく、果敢に攻めていく姿勢を見せてくれて、レベルアップを実感しました」
また、鈴木を取材するゴルフ専門誌記者は、彼女の研究熱心な一面を明かす。
「ツアー最終日を終えて、滞在先のホテルに戻ると、スマホやノートPCを開いて自身の平均ストローク数やパーオン率などを分析してメモを取ったりしているんです。そんな彼女の地道な努力が大きな結果につながったのだと思います」
また、鈴木本人は活躍できた要因について、こう自己分析している。
「やっぱり練習量。今季は両方のヒザを痛めて量が落ちた時期もあったが、またやり始めたら自分らしさが戻った」
積極果敢なゴルフを貫き外国人選手の独壇場にストップをかけた鈴木だが、プライベートでは意外な素顔をかいま見せるのだった。