プロ野球のキャンプは、中日に入団した松坂大輔(37)が話題の中心となっている。しかし、さも松坂大フィーバーが沖縄に上陸したように報道されているが、実情は少々違うという。
「お客さんの数は、例年があまりにひどかったので普通になった程度。と言っても、のべ20万人を超えるファンが押しかけるソフトバンクの10分の1くらいです(2月16日現在、以下同)。テレビのクルーが多く、マスコミも増えたように見えるのですが、結局は、スポーツ紙と一般紙がそろったくらいで特別多いわけでもない。キャンプ初日に見かけた評論家も中日OB2人を含め3人くらいで、巨人や阪神の初日のほうが評論家も多かったでしょう」
2月20日発売のアサヒ芸能(3月1日号)が今年のプロ野球キャンプ「秘密のタブー現状」を“視察”した記事に登場する、沖縄・北谷で取材した名古屋のメディア関係者の証言である。ライバル球団の目はさらにシビアで、あるセ・リーグ球団の編成担当が言う。
「キャンプ中に新戦力のチェックをABCランクにするのですが、松坂は欄外扱いです。球団からも『注意して見て来い!』とも言われていません。現実的には戦力外扱いです。まだ一度も全力では投げていません。決して球団は明らかにしませんが、スピードガンの数値は140キロ行くか、行かないかなんです」
さる球団のOBが、「キャッチボールを見た時、素人か? と思うほどボールが来ていなかった」と、思わずつぶやくほどの惨状なのだ。さらにこの問題を深くレポートしている同誌によれば、ほかにも、阪神で起きた「機密文書漏洩」を詳報しており、これらがキャンプの“2大事件”だというから、何とも気になるではないか。