2016年5月、音楽活動をしていた冨田真由さんがファンの男にナイフで刺され、重傷を負った事件はいまだに記憶に新しいが、人気アイドルも、デビュー前なども含め、いきなり出くわした男性とトラブルになったケースはやはり少なくないようだ。
SKE48の須田亜香里は昨年末12月10日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)で、過去に恐ろしい体験をしていたことを初告白した。
須田は「初めて言うんですけど…」と前置きして、高校生時代のエピソードを回顧。何でも、道案内をおじさんに求められ、丁寧に教えてあげると、最後に「ありがとう」と握手を求めてきた。で、握手をしたところ、「そのまま手を引き寄せられて、キスをされたことがあって、無理やり。口にです!」と突然キスを口にされたという破廉恥な被害に遭ったとのこと。
「須田がSKEに加入したのは18歳ですから、そのことについて須田は『怖くて硬直してしまって、動けなくて』と、振り返っており、『だから、今でも腕を強く引っ張られたりするとたまに涙が出てきてしまうこともある』と、現在もその出来事がトラウマになっているそうですから、相当な恐怖だったようですね」(アイドル誌ライター)
また、昨年の選抜総選挙で結婚宣言をして世間をザワつかせた元NMB48の須藤凜々花も、12月14日放送の「ダウンタウンDX」(読売テレビ系)で、アイドル時代に新大阪駅の新幹線のホームで自身のグラビアを持った男性ファンにサインを求められたことがあったと説明。その時は完全なプライベートだったため、何故自身の行動が読まれていたのか恐怖を抱いたというが、「卒業したらサインします」と言って逃げたという。
しかし、卒業後にもその時の男性が率いる8人組の若い男性たちに取り囲まれるという緊急事態があったそうで、さすがの須藤も「死ぬ」「はい、死んだ~」とばかりに死を覚悟したとのことだ。
「結局は約束通り、サインをしてもらうためにその男性ファンは須藤を待っていただけのようですが、もし目的が違うファンだったら、大惨事になっていてもおかしくはないですよね。また、乃木坂46を昨年2月に卒業した橋本奈々未も卒業発表後、自宅マンションにファンが訪れてきたりといったトラブルもあったようです。お金を積んでたくさん握手券を買えば、卒業前に自分の熱い気持ちを伝えることができますが、人気メンバーであるほど握手券の大量購入は不可能。そのため、熱狂的なファンだと、推しメンが卒業する前にエールなり気持ちを伝えたいという欲求はあるでしょうから、中には強攻策をとるファンも出てくるようですね。でもアイドル側からすれば、むしろ恐怖です。特に卒業後は芸能界を引退するケースもあり、一般人になれば常時守ってくれる人間はいなくなる。恐怖の度合いもまったく違ってくると思います」(前出・アイドル誌ライター)
須藤のケースでは、結婚宣言後は、反発したファンへの対応策として、握手会の際も警備が厳重になっていた。それだけに、そのほとぼりも冷めたかと思われていたタイミングで、以前待ち伏せされていた、真意がよくわからないファンとふたたび遭遇した時に極度に緊迫したのも、無理もない話。その意味では、今後、卒業を控えていたり、検討しているアイドルたちも十分に卒業前のトラブルには気をつけるべきだろう。