「生涯野球小僧宣言」から年が明け、大逆転で中日ドラゴンズ入りが内定した松坂大輔。スポーツ紙記者に聞いた。
「実際、ほとんど活躍しなくても松坂には“経済効果”がある。グッズを作ればある程度売れるし、何かあればその都度、ニュースになる。例えば、大手ニュースサイトのトップ記事に入ることは、それだけで数千万円の価値があると言われるわけですから『勝っても観客が増えない』という人気低下著しい中日には、獲得のメリットもある」
総勢94名がプロ野球選手になった黄金世代。その世代代表の松坂でさえ「給料泥棒」扱いだ。2度の本塁打王に輝いた村田修一も現時点で所属球団が決まらないという状況。38歳を迎える今、現役を続けている選手は少ない。
「村田に関しては、パフォーマンス力の低下というよりも『人格に問題アリ』として、各球団が獲得を見送っているようです。かつての中村紀洋のような評価ですね。新外国人選手がハズレてしまった球団がシーズン中に獲得する可能性はありますが、村田が未所属のまま調整を続けるタイプなのかは疑問です」(前出・スポーツ紙記者)
セ・リーグには、松坂世代の現役野手が2人。1人はチームメイトの工藤隆人だが、もう1人はかつて横浜高校でチームメイトだった横浜DeNAのG後藤武敏(今季よりG.後藤武敏から改名)だ。
「2015年から毎年、ちょっとずつ登録名を改名している後藤ですが、結果は出ていません。今回のドットを削除した改名理由も『.(点)につまずかないように』とのこと。しかし、昨季3位からの日本シリーズで波に乗るチームとは裏腹に、存在感を失いかけています。一、三塁、左翼というポジションも、ロペス、宮崎敏郎、筒香嘉智と主力ぞろい。レギュラー奪取は難しいでしょう。もし、公式戦で松坂と対決ということになれば、メディアは一斉に取り上げるかも知れないですが、もはやあのOBによる興行『マスターズリーグ』を見ているような気分になりそうです」(前出・スポーツ紙記者)
対戦が実現するとすれば、今シーズン終盤の、どちらかの引退試合だろうか。その注目度ならば、額面以上の経済効果もありそうなものだが。