中日ドラゴンズ入りの決まった松坂大輔投手が、年俸1500万円プラス出来高での契約を結んだ。福岡ソフトバンクホークス時代の年俸4億円から96%の大幅減だが、ホークス在籍の3年間で一軍登板がわずか1試合という実績ゆえ、ファンからは「一軍最低保証の1500万円でももらいすぎ!」という声さえ飛ぶ始末だ。
そんな松坂の契約を巡り、「中日では1勝してくれれば十分だと考えているはず」とスポーツライターが指摘する。その根拠はプロ8年目を迎える“あの投手”との比較で明らかだという。
「ハンカチ王子こと北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手は、この5年間でわずか4勝しかあげていません。それでいて5年間の年俸総額は1億3100万円で、“勝ち星単価”は3275万円にも及ぶのです。さすがに2018年の年俸は推定1830万円まで下がっていますが、昨季わずか1勝の斎藤をクビにしないのは、彼の集客力に期待しているからに違いないでしょう」
知名度の高い斎藤が登板すると、5000人もの集客増になると言われている。札幌ドームでは最も安い自由席が1300円なので、単純計算で650万円以上の増収となる計算だ。昨年はホームで5試合に登板しており、実に3000万円超の収入を球団にもたらしたことになるのである。
「同様に松坂がナゴヤドームでの試合に登板すれば、斎藤以上の集客増が期待できますから、それだけで彼の年俸がペイできそうです。そして斎藤は年平均で1勝弱の貢献だったわけですから、松坂も同様に1勝をあげれば十分なはず。まさかの活躍を見せれば結果オーライですし、ぶざまな姿を見せた場合には1試合だけで二軍落ちさせても、球団の収支面ではプラスになるわけです」(前出・スポーツライター)
ここは松坂も2勝以上をあげて「ハンカチ王子超え」を目指してみてはどうだろうか。
(金田麻有)