視界には球界版「アウトレイジ」の面々?──物怖じせずに投げる様は、まさに“怪物”の面目躍如だ。
2月21日、沖縄北谷キャンプで松坂大輔がフリー打撃に登板。今年から選手会長を務める福田永将、昨シーズン新人王の京田陽太と合わせて45球、対戦した。
「松坂が投げるとあって、バックネット裏に関係者の人だかりができました。その顔ぶれは取材で来ている元ヤクルトの古田敦也氏、元広島の前田智徳氏、御年92歳のフォークの神様・杉下茂氏、そして新外国人のアルモンテらです。さらにスタンドには、元中日の立浪和義もいましたが、ズラリと並ぶ姿は、まるでコワモテ集団。そこに向かって、平然と投げ続けたのだから、その強心臓は怪物のソレと言っていいでしょう」(スポーツライター)
キャンプでは好調を維持し、バットが振れていると好評価の福田に対しては22球を投じ、柵越え1発を許すもスライダーで空振りを奪っている。次の京田に対しては、ヒット性2本。最後に投じた139キロのど真ん中は右中間スタンドに運ばれるも、打った京田が「松坂さんの優しさでしょう。期待に応えられてよかった」とコメントした。
「ストレートは最速141キロと、まずまずですが、変化球を織り交ぜての投球は見応えがありました。カーブや特にスライダーのキレは全盛期を彷彿とさせるものでしたし、その後、ブルペンで19球投げたうえで『意外とまとまっていた。変化球はゲームに入っても問題ない』と本人がコメントを残しているように、ソフトバンクでの3年間がウソのような順調な仕上がり」(前出・スポーツライター)
これは、「怪物復活」を期待していいのだろうか…。