徹夜仕事で疲れ切り白目をむいた写真や、写真加工アプリ「Beauty Plus」を使い美肌に加工した写真など、投稿する度に話題を呼んでいる俳優・山田孝之のInstagramだが、またもやユニークな写真をアップして反響を呼んだのは、1月30日。「明日21時に、山田売ります」というコメントともに自身が茶色い毛布にくるまり、段ボール箱に入っている写真だ。段ボールには〈生後400ヶ月ぐらいです。だれかもらってあげてください〉というメッセージまで添えられている。カメラに向かって潤んだ視線を投げる山田の目には、捨て犬のような哀愁が漂っている。このショットを見たファンからは、「ぜひ購入したいと思います。おいくら準備すれば?」「我が家の次男として迎えたい」「行きます!どこに行けば拾えますか?」などの声が上がり、コメント欄も大いに盛り上った。
「現在山田は、『me&stars』株式会社の取締役CIOを務めています。この会社は影響力を持つ『インフルエンサー』たちがファンに対し、世の中に流通しないプレミアムなモノや体験を、ライブ動画などを通じて届けるという事業を展開しています。捨て犬写真も、事業の一環として投稿されたもの。今回は山田自身が“商品”となり、自身が企画したライブオークションを告知したんです」(エンタメ誌ライター)
みずからがオークションの“商品”となる、この奇抜な発想。実はこの企画が発表されたのは、昨年11月にさかのぼる。
「この時山田は、『me&stars』の公式サイトで動画を配信。その中で『企業の受付でも結婚式の受付でも、何でもいいです。受け付けてくれと言ってもらえば受け付けます、全力で』とみずからアピールしていました。今回は、どんなオファーが来るのかまったくの未知数でしたが、1月31日午後9時から始まったオークションは78件目で落札。何と2917万2500円で山田が一日受付として雇える権利が売れたんです」(前出・エンタメ誌ライター)
いまやCMや映画に引っ張りダコの山田だけに、相当の値がつくことは予想されたが、それにしても一日3000万円の仕事といったら、CM以上かも。その裏では、人々を魅了する「捨て犬風写真」の強烈な魔力も奏功していたことはほぼ間違いない。
(窪田史郎)