2月5日に報じられた元フジテレビアナウンサーの有賀さつきさん「急逝」の波紋が広がっている。
ここ数年、闘病生活を送っていたにもかかわらず、気丈に振る舞い、周囲に病気を隠し通したまま1月30日に52歳の若さでこの世を去った彼女は1988年、フジテレビに同期入社した八木亜希子、河野景子とともに“花の三人娘”と呼ばれ、女子アナブームを牽引した。
「闘病生活を送っているとはまったく聞いたことがありませんでした」と語るのは有賀さんと同年代のテレビ関係者だ。
彼女について「番組内で“旧中山道”を読めなかったというエピソードがしきりに語られていましたが、実は『番組を盛り上げるためにわざと読み間違えた』ということも先輩アナだった山中秀樹が急逝の第一報後に明かしてますが、実際の彼女は、ものすごく博識な人物でしたよ」と振り返る。
さらに「女子アナ時代は“天然ボケのアイドルアナ”というキャラをとことんマジメに演じていたのでしょうね」と推し量るこの関係者は「それが証拠に、ここ数年、有賀さんには、彼女に対する天然ボケイメージからすると、ちょっと意外な業界から、たびたびオファーがあったと言われているんです」とも語る。
生前の彼女にオファーを送っていた業界とは──。
「政界ですよ。育児に奮闘するシングルマザーとしてイメージも良く、出馬の誘いがたびたびあったようです。最後まで首を縦に振ることはありませんでしたが、仮に政界を志ざせば、キャスター出身の小池百合子都知事や丸川珠代議員のように彼女も活躍していたでしょうね」(前出・テレビ関係者)
河田町時代のフジテレビを代表する存在だった有賀さつき。彼女が放った輝きはこれからも色あせることがないだろう。
(白川健一)