日本にもカジノを作ることを主な目的とした「カジノ法案」について、日本人客の入場回数を週3回までに制限する案が検討されているという。2月14日に各紙で報じられたもので、回数制限の実施はマイナンバーカードの提示義務化とセットとなるようだ。
このニュースに対しては一斉に「小学生かよ!」とのツッコミが噴出。ほかにも「ギャンブル依存対策にはならない」との声が各所から沸き起こっている。その中でホリエモンこと起業家の堀江貴文氏が発した2本のツイートが鋭いと話題になっているようだ。
「堀江氏はこの報道に関して《入場料で制限すりゃ良いって思うけどね》とツイート。確かに競馬やパチンコはすべて入場料無料なので、カジノで入場料を設定すれば“ムダ金”を嫌うギャンブル好きは敬遠する可能性が高まります。ここでさらに注目すべきは、堀江氏がこのツイートの直後に《日本だけが取り残される笑笑》とつぶやいたこと。こちらはドイツで現金使用率が5割を切ったことを報じる記事への反応ですが、この2つが実は深いところで連動しているのではないかと噂になっているんです」(週刊誌記者)
いまや世界各国ではキャッシュレス化が進んでおり、北欧を中心に現金払いを受け付けない店舗も少なくない。その中でヨーロッパでは最もキャッシュレス化が遅れていたドイツでさえ、現金離れが進んでいるという。しかし今回のカジノ法案は、そのトレンドに逆行している、と指摘しているのではないかというのだ。
「昨年7月末に大枠がまとめられたカジノ法案では、チップの購入に際して日本人は現金のみと定めています。しかし外国人はクレジットカードも利用可能と差別化されており、日本社会のキャッシュレス化には背中を向けている状況。この方針もギャンブル依存症対策の一環ではありますが、実効性には疑問符がつきます。何より世界に向けて開かれたはずのカジノにおいて、いまだに旧弊の現金限定を維持し続けるあたり、日本政府の現金信仰には驚くほかありません」(前出・週刊誌記者)
堀江氏の連続ツイートが連動しているのか、それとも無関係なのは定かではないが、その2つが並ぶ様には鋭い指摘が潜んでいるように思われるのも当然なのかもしれない。
(金田麻有)