広島カープの公式グッズといえば、キャップやタオル、レプリカユニフォームだけでなく、パジャマや甚平、デニムパンツまで揃え、多彩なデザインのバッグや、腕時計、文具、食器など、カープグッズだけで生活ができそうなくらい充実のラインナップで有名だ。
そんな“赤一色”の暮らしをしている熱心な鯉党も、思わず二の足を踏みかねない商品が発売されているという。
「カープの公式グッズではないですが、2016年に引退、球団3人目となる背番号15を付けていた大エース・黒田博樹の“限定フィギュア”が発表されました。4月中旬以降の発売で価格は1万6200円(税込)。ところが、高価格に見合わない完成度にファンも困惑しています」(スポーツライター)
フィギュアはアメリカで人気の首振り人形のようなデフォルメではなく、リアルな等身のもの。左足を上げ、グラブを顔付近に近づけている投球モーションを再現したもの。ビジターユニフォームを着用している。
「問題なのは“顔”でしょうね。特に似ていない(笑)。高さ約25センチとなかなか大きいサイズなので、他のバットマンやスター・ウォーズなどの映画キャラクターのフィギュアと比較して、相場的に異常に高いというわけではないようなのですが…」(前出・スポーツライター)
プロ野球グッズといえば、かつて阪神タイガースが「純金ノムさん像」を100万円で販売したことがあったが、例えば、2000本安打達成時に日本ハムが販売した、稲葉篤紀のフィギュアは7980円で限定生産されている。
「ネットでは『似てないな』『3000円クラスのクオリティ』『広島ファンナメられすぎ』などと概ね否定的なコメントが飛び交っています。まあ、あくまでファングッズ、まさに『嫌なら買うな』です。逆に、買わずにはいられない人がいるから成り立つわけです」(前出・スポーツライター)
愛好家の世界は広くて深い。