オリックスの山本由伸が契約更改に臨み、球団史上最高となる年俸6億5000万円で判を押した。
今季の推定年俸が3億7000万円だった山本は、プロ野球史上初の投手4冠(最多勝、最優秀防御率、勝率1位、最多奪三振)に輝いた。6月18日にはベルーナドームでの西武戦でノーヒットノーランを達成し、オフには2年連続の沢村賞受賞。リーグ2連覇、26年ぶり日本一の中心選手として活躍した。球団関係者が言う。
「誰がどう見ても、文句のつけようがない成績。どの選手よりも年俸をアップさせないと、称えたことにならない状況だった」
大幅アップにも納得の表情なのである。
山本は23年シーズンオフ、ポスティングでのメジャーリーグ挑戦を直訴することが確実視されている。
「春のワールドベースボールクラシックにも出場が有力で、世界の市場で山本が品評される。あとはメジャーを終えた後、再びオリックスに気持ちよく戻ってきてもらえるように、ソフトランディングできる関係性を築く必要がある。当然、未来の監督候補のひとりとなる人材です」
吉田正尚に続いて、オリックスファンにとっては23年もまた、惜別の1年となりそうだ。